「転売を始めました。私の願望ははお金持ちになること。『金持ち父さん貧乏父さん』という本を読むと私は貧乏父さんと同じ思考でした。金持ち父さんになるには何が大切ですか?」というメルマガ読者さんからの相談に答えました。
目次
ビジネスオーナーになるために大切なこととは?
さえ:こんにちは、ナビゲーターのさえです。木戸先生、よろしくお願いいたします。
木戸:よろしくお願いします。今日は何でしょう?
さえ:今日は読者の方から質問です。私はネット企業で仲間の影響もあって、転売を始めました。私の願望は、お金持ちになること。でも、現実は難しいです。
仲間の勧めもあって、『金持ち父さん貧乏父さん』という本を読んだのですが、正直私は貧乏父さんと同じ思考だったので、このままでは先が見えず失敗しそうで怖いです。でも、自分の夢は絶対叶えたいのでこれからも本を読んだり、講座に参加したりして実践を積んでいきたい、と思っています。金持ち父さんのビジネスオーナーを目指すために、何が大切だと思いますか?
木戸先生の意見を聞かせてください、ということです。
木戸:すごい勉強されてますよね。
多分あれですよね?ビジネスオーナーを目指すためにその前に、まずは転売だとかそういうことをやってそこからビジネスオーナーを目指して行こうって多分考えられてるんですよね?
さえ:ひとつのきっかけだと思われます。
木戸:最初のやっぱり入口はいきなりビジネスオーナーにはなれないですから。
さえ:なりたいですけどね。段階を経てっていうことを考えられているんでしょう。
木戸:1回いきなりビジネスオーナーやるよりかはそういう風に自分でビジネスを起こす経験をしたほうが、現実的ですよね。
さえ:現実的なやり方をされてるって事なんですね。
木戸:そうそう。このままで先が見えず失敗しそうで怖い、というのは今うまくいっていないんですかね、これは。
さえ:そうですね。まだまだ借金とかも残っているっていう事がちょろっと書いてありますけれども。すごい順調ではないから多分質問されたんだと思うんですけれども。
ビジネスの落とし穴
木戸:今回のタイトルにある“落とし穴”ということなんですけども一生懸命ビジネスをやろうとした時にある、その落とし穴ってさえちゃんは何だと思いますか?
さえ:落とし穴?思いもしなかった、挫折とか失敗。今回のコロナとかもそうじゃないですか?
木戸:ああ、思いもしなかったこと?
さえ:例えば去年の今頃だったら、コロナがあると思わなかった。今年に入ってからいきなり、コロナっていうのが中国の方からきて海外のことかなあ、と思ってたらいつのまにか日本にも入ってきて自粛生活だなんだかんだで今来ちゃってますけど。
木戸:なるほどね。
さえ:落とし穴ってことなので自分で良かれと思ってやってることが、実はそれが全然反対方向だっていうのが、落とし穴かな、と。
木戸:そうかもしれないですね。
そういった意味で自分が良かれと思ってやってることが、実は落とし穴っていうの何だと思いますかね?
さえ:自分が良かれと思ってるけど実は良くないこと・・・。おせっかい?
木戸:おせっかい。おせっかいっていうのはお客さんにサービスしすぎて赤字になっちゃったみたいな?それもあるかもしれないです。
さえ:あと何ですか、木戸先生?
木戸:商品を売って、売上が立つわけじゃない?その時に商品を売るためには商品のことをより詳しく、あとはその商品が良く見えるように見せないと、それは売れないです。実はこれが落とし穴なんですよ。
さえ:良く見せることが落とし穴なんですか?
木戸:そっちに走ってしまうことが落とし穴なんですね。
さえ:へえ~。
商品を売るのに必要なこと
木戸:そっちじゃなくて何だと思いますか?
さえ:でも、良く見えないと商品は売れない。だけど、それをすると落とし穴。じゃあ何をするのかってことですよね。
木戸:そうそう。
さえ:良く見えないと売れない・・・。売れないと・・・何でしょう?
木戸:何でしょう?
これは時代の流れでどんどん変わってきてるんですよ。今、この世の中に特別な商品ってないですよね?
さえ:そうですね。
木戸:全部似たり寄ったりなんですよ。例え、特別な商品があったとしてもそれってすぐ真似されてすぐにみんながやるような、そんな今時代になっちゃったんですよ。
だから、もちろん商品を買うから商品も大切なんですけども、その商品が大切なのは今もう当たり前の時代になってきて、誰から買うかっていうのがすごく重要になってきてるんですよ。
さえ:誰からどこから買うか。
木戸:そう、この人が言うんだったら間違いないな、とかこの人だったら大丈夫だなっていうふうに誰から買うのかってところがすごく左右されるっていうか、実はそっちがポイントなんです。
それが一生懸命、このビジネスを成功させようと思って商品にばっかりフォーカスしてしまうと、逆にそれが落とし穴になってしまってうまくいかなくなるんです。
さえ:商品にフォーカスしないっていうことは、誰からってことは自分が売りたいと思ってるから自分にフォーカスするんですか?
木戸:あなたという人がどういう人なのかっていうのを見せることが大切になってくるんですね。
さえ:どういう人かってことですね。
木戸:そうそう。
もちろん商品のことを伝えるんですけどもそれだけだと今は足りなくなってきてるんです。売ってるあなたがどんな人なのかな、っていうことなんです。
さえ:どんな人?
木戸:どんな人なのかっていうのを簡単に言うと一般的な話で言えば、信頼できる人。
『信頼を得るために何をするのか』この人だったら信頼できるな、とかじゃあどういう風にすれば信頼できるかっていうことなんですけど、それは立場の関係ではなくて人と人との関係で関係を見せることなんです。
さえ:人と人の関係を見せる?
木戸:これ、分かるようで分からないでしょう?
さえ:わからないです。
木戸:多分こんなこと言ってる人誰もいないので、わからなくて当然だと思うんですよ。立場っていうのは、お客さんと私の立場。
さえ:立場の違いですよね?
木戸:売り手と買い手です。売り手と買い手の立場で話している以上、実はその人がどういう人なのかって見えないんですよ。そういう売り手と垣根の越えた人と人との関係を見せるんです。そうするとこの人ってどういう人なのかな、というのが見えるんですよ。そして、伝わるんです。人と人の関係を見せると。
人と人との関係とは?
さえ:具体的にどうやったら伝わるんですか?
木戸:ちょっとビジネスの話から離れたエピソードがあるので、それを聞いてもらうと分かりやすいんじゃないかな、と思います。
さえ:はい、ぜひお願いします。
木戸:何の話かというと、私の次女の話なんです。次女が小学生の時の話なんですけど、私が仕事から帰ってきて「ただいま」って言っても返事しないんですよ。
さえ:今時の子って感じですよね。
木戸:それが1回2回じゃなくてずっと何回言っても返事しないんです。
さえ:何日も続いたんですね、そういう日が。
木戸:そうそう、それでその時にだんだん“親がただいまって言ったのになんで返事しないんだ”って叱ろうと思ったんですよ。
さえ:そうですね、親として。
木戸:その時に普段、私はクライアントに「立場の関係でやると、物事はうまくいかないんですよ。」「そうじゃなくて1人の人と人との関係で文章を伝えたり、話したりすることが重要なんですよ。」人にはいつもそう言ってるんです。なので、その言葉が跳ね返ってきたんですね。跳ね返ってきて“お父さんが、親が言ってるのになんで返事しないんだ”っていうのは、これ明らかに立場の関係でしょう?親と子の立場。
さえ:そうですね、はい。
木戸:やっぱり立場の関係で言うと、反論するんですよ。それはイメージできます?
さえ:「うるさいなあ。」とか言いそうです。親に言われたら。
木戸:「何でそんなの言わなくちゃダメなの?」とか言いそうでしょ?そこで、“あ、ダメだダメだ、これは立場の関係だ”と。ここで問題なのが、どうしたら親と子の立場じゃなくて1人の人と人との立場で話ができるのか。これを考えましたよ。
さえ:そうですよね。
木戸:“うーん、これは何て言えば人と人になるのかな”って。その1つのヒントが感情をその時の自分の感情「ただいま」って言った時に返事をされない時の感情。どんな感情なのかな?一番は怒りですよね。“なんで返事しないんだ”っていう。“いや、待てよ、その手前があるな”と。“何で俺は怒るのかな”って思ったんです。
さえ:その前ですよね?
木戸:そう、その前。あ、そっか、「ただいま」って言ったのに何も返事がないっていうのは寂しいし、悲しいですよね。
さえ:そうですね。
木戸:スルーされたら。“あ、この感情だ!”と思ったんですよ。この感情っていうのは、立場の関係の感情じゃないですよね?
さえ:人と人ですもんね?
木戸:ですよね?“悲しい。そうだ、これを子供に伝えよう”と思ったんです。それで、また次の日会社から帰ってきた時にまた同じように「ただいま」って言ったんですよ。そうしたら、また黙ってるんですよ。
さえ:そうしたら木戸先生はどうやって答えたんでしょう?
木戸:そこで、「何でお父さんがただいまって言ってるのに返事してくれないんだ?」って言ったんですよ。そうしたら「何で返事しなきゃダメなの?」って返ってきたんですよ。
さえ:予想通りですね。
木戸:そう言われた時に「だってお父さんがただいまって言ってるのをスルーされたら悲しいじゃないかよ。」と言ったら、次女がポツッと「悲しいんだ・・・へえ~」
さえ:意外な答えだったんでしょうね。
木戸:そうそう。やっぱり多分、親の立場で何か言ってくるだろうと思ったと思うんですよね。で、その日はそれだけだったんです。
次の日にもう1回、仕事から帰ってきた時に同じようにまた「ただいま」って言ったんですよ。そしたら、次女は何て言ったと思います?・・・ちっちゃい声で、「おかえり」って。
さえ:わあ!さすがです!
木戸:もう、聞こえないような声で。
さえ:でも聞こえたから、今そういうエピソードがあるんですよね?
でも、娘さんなりに頑張って応えてくれたんですね。
木戸:それから「ただいま」って言ったらいつも「おかえり」って言うようになってきて、だんだん日を追うごとにボリュームもだんだん大きくなってきて。
さえ:それがきっかけだったんですね。
木戸:そういう風に親と子の立場を取っ払って一人の人と人の立場で話をすると、コミュニケーションがうまくいきますよね。これとビジネスも同じなんですよ。
立場ではなく、人と人の関係を大切にする
木戸:お客さんと、売り手と買い手の関係だけでやってるとここから信頼関係っていうのは生まれなくて、1回それを取っ払って。もちろんそういうのも必要なんですけども、人と人との関係を見せて行くんですよ。そうするとビジネスがうまくいきます。
この今回の相談頂いた方は、ビジネスオーナーを目指してる方なんでビジネスオーナーであれば
あるほど、そういった人と人との関係を大切にしてない人はオーナーになれないですよ。
さえ:では、まずビジネスオーナーになるためにはビジネスを取っ払って人と人との関係を見せるコミュニケーションをとりましょうってことになるんですね。
木戸:そうですね。それを今から学んでいけば、本当にオーナーになれます。
さえ:今、転売で頑張ってらっしゃるんでね。
木戸:転売って、人と直接接する仕事じゃないんですけどその向こう側のお客さんはどんな気持ちなのかな?っていうね。
さえ:買い手の方もいらっしゃいますからね。
木戸:売り手と買い手の関係を取っ払って考えていくと、いろんな気づきがあるんで。
さえ:では、人と人との関係を大切にしてコミュニケーションを取っていってビジネスオーナーを目指しましょうってことでよかったでしょうか?
木戸:そうですね、立場の関係じゃなくて人と人との関係を意識しましょうってことです。
さえ:立場の関係ではなくて、人と人との関係を大切にしましょう、ということで。
木戸:そうですね。
さえ:はい、わかりました。ありがとうございます。
木戸:はい、ありがとうございます。