「私が取り扱う商品はかなり特殊な商品なので、世間ではまったく認知されていません。
この商品の必要性やメリットをチラシに書こうとすると、膨大な文章量になってしまいます。
やはりチラシだと書ける文章量も限られてくるので、HPで集客するのが一番なのでしょうか?」
という質問にお答えしました。
目次
特殊な商品 チラシ作り方 商品を説明したチラシでは興味を持たれない
さえ:こんにちは、ナビゲーターのさえです。
木戸先生、よろしくお願いいたします。
木戸:よろしくお願いします。
今日は何でしょう?
さえ:はい、早速です。
「私が取り扱う商品はかなり特殊な商品なので、世間では全く認知されていません。
この商品の必要性やメリットをチラシに書こうとすると、膨大な文章量になってしまいます。
やはりチラシだと書ける文章量は限られてくるので、ホームページ集客するのが一番なのでしょうか?
できたら直接お会いして商品の良さをわかっていただく方法でやっていけたらな、と思っております。」
ってことです。
木戸:答えから先に言ってしまうと、チラシでも十分集客できますよ。
さえ:文章量、チラシもいろんな大きさありますけども膨大になっちゃう?
木戸:そういう特殊な商品なんで、説明しなきゃ分かんないからね。
さえ:認知度がないですもんね。
木戸:でも大丈夫ですよ。
さえ:それは、どうしてそう言い切れるんですか?
木戸:それは私自身もそういう経験がありますし、本当にそんな特殊な商品あるのかっていうぐらい特殊なものが売れるようになったクライアントがいますので。
さえ:そうなんですね。
木戸:私がリフォーム会社時代にやってたことなんですけども、
《瓦のズレを防止する特殊な工法》
というのがあったんですよ。
さえ:瓦のズレを!?
木戸:これは一般的に認知されていないやり方なので・・・。
さえ:うん、あまり聞いたことがないですね。
木戸:私がやったのが30年か・・・結構前なんでね、それからの10年ぐらいの間で知られるぐらいのものになったんですが、私が始めた頃は誰も知ってる人がいなかった。
そこでそれのチラシを作ったんですけども・・・集客ゼロでしたね。
さえ:認知されてないですし、
「今ズレてないからいいよ」
ってなっちゃう。
木戸:ズレてるお宅もいっぱいあるんだけどね。
さえ:あ、そういうものなんですね。
特殊な商品 チラシ作り方 お客さんが望んでいるものを与えるには?
木戸:ここで思ったのが営業マン時代に師匠から教わったことで、
「分かってもらおうと思えば思うほど、わかってもらえないもんだぞ」
っていう風に教わったんです。
それは何でかと言うと、
《求めてる》
からなんだと。
さえ:わかってほしい、と。
木戸:そうそう。
商品をわかってもらおうと思って、そういう思いで作れば作るほど、そういうチラシってのは捨てられる。
さえ:じゃあ、
《求める》
の反対って
《与える》
じゃないですか。
どうやってそれを与えたんですか?
木戸:そこで師匠から言われた言葉を思い出した。
じゃあ何をするかって言った時に、今言った与えられるものって何なのかな?
ひとつ教わったのが、与える前にお客さんは、
“あんたに頼んで本当に大丈夫なのかな”
っていう、そこを一番心配してるんだということ。
さえ:というのは、人間関係ができてないから?
特殊な商品 チラシ作り方 人柄がメイン、商品はおまけ
木戸:そうそう。
それをヒントに作ったチラシというのが、商品じゃなく自分の人柄を見せる、そういうチラシにしたんです。
そして片隅に
《瓦のズレを防止する効果があります》
みたいに書く。
本当にそれは、おまけ。
主に描くのが、自分の人柄を伝えるようなこと。
そういうチラシにしたら、お客さんの方から
「ところでこの瓦のズレを防ぐ工法って何なの?」
と聞いてくるようになった。
さえ:お客さんのほうから興味を持ってくれた。
木戸:つまりこれ何かと言うとね、商品に興味を持たせよう持たせようと思っても、特殊な商品だから難しいんですよ。
そうではなく、まずは
《気になる人》
になること。
“いつもチラシを入れてくるこのリフォーム屋さん、なんか違うな。”
“この人面白い人だな”
気になる人になるためには、商品じゃなく人柄を見せるんです。
人として気になる存在になった時に、
“いつもこの人面白いこと書いてるけど、最後に瓦のズレ防止とか書いてあって、これって何なんだろう”
そっちで見てくれます。
さえ:それでその瓦のズレを防止するものがどんどん売れていったんですね。
実際に質問された方も取り扱っている商品がかなり特殊だからってことなので、同じことができるんですね?
木戸:全然楽勝ですよ。
さえ:チラシでもOKっていう根拠があるって事ですね。
木戸:そのチラシも商品を分かってもらおうとするチラシ作りではなくて、
自分の人柄を見せるチラシを作る
特殊な商品 チラシ作り方 お客さんから聞いてくるのを待つ
木戸:さっき言ったクライアントなんですが、その人が取り扱ったものは何かというと
ボイラーの燃費を改善する添加剤
を売ってるんですよ。
わかります?
さえ:あ、う、ううん・・・なんとなく・・・。
ボイラー・・・。
ボイラー持ってる家が・・・工場?
木戸:そう、法人なんですよ。
工場とか、どっちかというと旅館とかね、お風呂沸かしたりするじゃないですか。
そういったボイラーの燃費を良くする、そういう添加剤なんですよ。
わけわかんないでしょう?
さえ:う、う~ん・・・。
木戸:その人、一生懸命その商品を説明するチラシを作ってたんですよ。
そんなの全部取っ払って、あなたの人柄がわかるようなものをメインに見せて、下を見たら
《ボイラーの燃費を改善する添加剤を取り扱ってます》
ってね。
そんなことをやっていったらお客さんと
「あなた、面白い人だわね」
みたいな話になるんですよ。
そういう話になった時に
「ところで、このボイラーの燃費を改善する添加剤ってなんなの?」
お客さんから聞かれたら説明すればいい。
わかってもらおう、わかってもらおうではなくて、お客さんから質問がくるようにしたら、めっちゃ楽だと思うんですよね。
さえ:では、
【特殊な商品 チラシ作り方】世間に認知されていない特殊商品が売れるきっかけチラシの作り方
と致しましては、
商品のことはおまけ程度に書いて、まずは人として気になる人になる
ということで、そのチラシを作るということでよろしかったでしょうか?
木戸:うん、人柄を見せたチラシを作るということで。
さえ:はい、わかりました。
ありがとうございます。