ニュースレターを「あなたレター」に変えて売り上げが5倍になった理由

ニュースレターを「あなたレター」に変えて、

目次

「ニュースレター」を出しても反応がなくストレスがたまっていた。

― 最初は「ニュースレター」を発行していたんですよね?

会社の名前が固いので、近所の方からは大きな工事しかしないんじゃないかと思われていたので、「いや、なんでもやりますよ」というのをアピールしたくて、ニュースレターをだそうと思ったんです。
(リフォームの)OBの方で近所にはポスティングで、場所の離れたところには郵送で(送っていました)。あと、新規の方でご近所には200部くらいをポスティングしていました。それを5年間やっていました。
2ヶ月に1回のペースで出していましたが、でも効果はありませんでしたね。
ニュースレターはいろんなネタがあるんですけど、ネタってだいたい一緒なんですよね。
季節の内容で、節分の話だったり・・・それがちょっと書き方が変わっているだけで、これは見てても面白くないなぁ、と思ったんですよ。
取引先のものをおんぶに抱っこで使っていたんですが、堅い会社ですから表現が堅くて、ちっとも面白くない。それを言いたいけど言えないし、でも自分では書けないし・・・

「あなたレター」との出会いで自分自身が変わった!

―「あなたレター」は、どこで知ったんですか?

木戸と鈴木氏との対談1

木戸先生のメルマガですね。先生の本も全部持っていました。先生の本を読んで、「自分をさらけ出す」というのはいいかもしれない!と思ったわけです。
不思議なことに「あなたレター」で毎回自分のことを書くと、なかには「写真の人だ!」と言ってくれる人もいるし、「写真より本物の方が面白いね」と言ってくれる人もいたりして。
そうすると何か自分がスターになったような気がして、より一層自分をさらけ出したくなるわけです。目立ちたがり屋なんですね。
もともとは内気な性格だったんですが、自分を変えるきっかけにもなったんですよ。
それがモエル塾の「みとめ」につながっていくスタートだったんですね。

― 「あなたレター」に変えることに奥さんや事務員さんは賛成だったんですか?

賛成でしたね。うちは3人いるので、私がメインになって次にパートさんに続いてもらって、妻には最後のちょっとしたコーナーを担当してもらって・・・
私が自己紹介とか現場でお客さんが喜んでくれたりしたことを書いて、パートさんは犬を飼っているのでその話題を中心に書いてもらったり、お客さんのペットの写真を撮って載せたりして。妻は季節の一言を入れて、と、パターンが決まってきたんですよ。
最近はみんなで一度見て「この言葉はこうした方が面白いよ」とか「この写真、ちょっと伸ばさない?」「顔をこう変えたら面白いよ」とみんなで話して、自分たちが楽しいとお客さんも楽しいだろう、ということで話し合いをしながら作るようにしているんです。
私だけじゃなく、妻にもパートさんにも楽しんでもらおうと。その先にはお客さんに楽しんでもらおうという目標がありますけどね。
そして、お客さんからの「面白くなかった」とか「良かった」とかいう感想を聞くというのが一番いいサイクルなんじゃないかと、思います。

― 鈴木そういった意味で、鈴木さんは「あなたレター」でコミュニケーションをとっているわけですよね。

意識的にやっていたわけじゃないですけど、どうすれば相手(お客さんや業者さんや妻やパートさん)が喜んでもらえるのかなぁ、と考えたたら自然とそうなったんです。

「相手が喜ぶ」ことを考えていたら自然と売り上げも倍増に!

 ― どうして「相手が喜んでくれるのか」ということを考えたんですか?

木戸と鈴木氏との対談2

そこが一番自分が変わったとこなんですよね。前はやっぱり売り上げを気にしてました。この仕事をすれば利益がこのくらいで、上がりがこのくらいでとか、いくら売りあげれば、今年の採算をペイできるとか…どんどん自分都合の世界に入っていっちゃうんですよ。
それと自分のストレスとプレッシャーを天秤にかけた時に、どうしてもストレスの方が多くなってしまう。楽しくないんですよ。
でも、あなたレターや先生やみんなと知り合って、相手が喜んでもらうために、と考えるようになったときに、自分のストレスも少なくなってきた。
確かに経営者ですから売り上げも考えますけど、売り上げが少なくなっても、昔とは違う心地よさがあるんですよ。
相手が喜ぶことによって、黒字にしようとしなくてもできるようになる。
前は「(リフォームを)やりませんか?やりませんか?」と言っていたのが、向こうから「(リフォームを)やってよ」と言ってくる。
(他の業者の)訪問販売が集中的に攻めると、だいたい3~4件の人から「(訪問販売が)うるさいから見てよ。」と言われますね。

― 「あなたレター」にしてから、会社に相談に来る人も増えたとか…

散歩の途中に寄るようなことが多くなってきましたね。それだけ、ご近所の仕事を頂いているということですかね。
(私も)話をするようになりましたし、事務所の前を行きかう人は、行く末は私のところのお客さんだな、と思えるようになったんですよ。
だから、必ず挨拶はしますし、声をかけるように努力はしているんですけどね。

自分が変わったことで家族関係にも変化がでてきた!

 ― 家族に対しても付き合い方が変わったというお話ですが…

木戸と鈴木氏との対談3

昔はオーラが出ていて、人を近付けない勝手気ままな親父だったでしょうね。子供は男3人いるんですが、今年のお正月に3人を集めて話をしたんです。
今までいろいろあって、たしかに、お前たちが生まれてこない方が良かったと思ったこともあったけど、今は生まれてきたことに感謝している、と。
その当時、子育ては女房にまかせっきりでしたから、そんなことも(お正月には)女房にお礼を言いました。ホントにありがとう、って。
そしたら、一番下の子が「親父、死んじゃうんじゃないか」って(笑)。

― それ以来お子さんとの関係でもストレスがなくなったんですね。

そうですね。朝の挨拶もすっと言えるし…(女房も)「昔と違って話をしやすくなった」と言ってくれるんですよ。
(家族関係とうまくいっていると)安心して仕事ができるというか、ぶれなくなるんですよね。
先生と「あなたレター」に出会えたから変わったし、出会うために生きてきた(笑)。
それによって自分がどんどんいい方向に変わっていってしまった、というか気が付いたら変わってたんですね。考え方も全てが。

「あなたレター」やチラシを出しても反応がない、必殺トークを言っても反応がないっていう人がいるんですけど、自分都合になっている以上は全然機能しないと思うんです。「あなたレター」を作ってみて、お客さんに「どうですか?面白いですか?」って判断を仰げるような関係を作れていくと、面白いですよね。

― 「あなたレター」に変えたことによって、自分も大きく変わったし、奥さんや事務員さん、お客様や職人さんも絡めてのホントの意味での「あなたレター」をやっていったことによって、お客さんの方から話がくるようになって、売り上げも5倍になった。

この話しを聞いた人で「あなたレター」を出してもなかなかうまくいかない人には、お客さんの方から「頼むわ」と言ってくる状態になる大きなヒントになったと思います。
鈴木さん、今日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

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