「本気でやるんだよ!」と部下に言ってしまうのは責任転嫁?

こんにちは! 
セミナーの準備がまだ終わっていないのにブログを書いている
木戸一敏です(^^;

先日、ある社長から
業績がおもわしくない部下がいるので、
見て欲しいと相談がありました。

そこで私は普段、部下と
どんな会話をしているかを
一度聞くことにしました。

社長「今日の活動はどうでした?」

部下「えぇ~。今日もダメでしたねぇ…」

社長「う~ん…」

部下「明日は違うエリアに変えてみようと思うんですが」

社長「それもあるけど、基本はお客様に
どう弊社のメリットや思いが伝わるかだからね」

社長としても、どうアドバイスをしていけばいいのか
煮詰まっているんだなと感じました。

上手くいかないことが続くと
どうしても
「目標達成意識が足りない」
「本気でやっていない」
「真剣さが足りない。死ぬ気でやるんだ」
ということを部下に言ってしまいますし、
本人も同じように思ったります。

でも、それでは解決しないんですよね。

こういった抽象論は、
解決策を見つけられなくなったとき出てくる言葉で、
ある意味、責任転嫁なんです。

以前、私は
「結果がでないのは、本気でやってないからだ!」
と責め立てたくさんの部下を潰してしたしまった
恥ずかしい過去があります。

今思えは「目標達成意識が足りない」
というのは全く反対で、
目標を意識するがあまり、
焦って行動するから上手くいかないです。

それを象徴する部下の言葉に
「今日“も”ダメでした」というのがあります。

焦るがあまりに、
目の前の行動が見えなくなったとき
この言葉出るんです。

「今日“も”ダメでした」というのは、
昨日ダメだったことを何一つ変えないで、
また今日も同じことをやって
ダメだったときに出てくる言葉。

仕事をサボっているわけではなく、
ちゃんと活動はしているわけなんですけどね。

そなときは「動いている」という
大きなところだけを見るのではなく、
行動の一部を変えることにフォーカスするよう導くんです。

「今日は『ありがとう』の言葉を意識して言ってみよう」
とか
「お客さんの言葉に耳を傾けて聞いてみよう」
といった小さな行動を変えることを変えてみる。

焦っているときは
こういった基本的なことを軽視したり、
見落としてしまいがちですからね。

これ実践すると
「今日“も”」という言葉はなくなります。

小さな行動を変えたのに結果がでないと、
もっと大きな行動をしようとしたり
たくさんの行動を変えようとしますが、

欲張ることをしないで
一つだけ、
行動を変えてみる。

これを1ヶ月続ければ、
20以上の行動を変えたことになります。

目の前のことを端折って
目標は達成できませんからね。

焦っている時こそ上司は、
目の前の行動を見ることを心がけましょう。

▼今日の“みとめ”チェックポイント

『『昨日と違う小さな行動を見つけるよう導こう』