18ヶ月足踏みしていた『あなたレター』を瞬時に完成させた! 行動スイッチの入れ方

お客さんとのやり取りをよりスムーズし、業績を上げる方法を模索していた新聞販売店 店長の中田さん。そんなとき『あなたレター』の存在を知り可能性を感じるが、あまりに斬新なこのツールに逆効果になるのではと一歩を踏み出せず18ヶ月が経ってしまった。しかし、あることがきっかけで1時間足らずで『あなたレター』を作ってしまった。そんな中田さんに、創刊号が完成するまでのプロセスと心の葛藤を伺う。

目次

店長として結果を出すためにはどうしたらいいか悩んでいた時、モエル塾を知った。

― 中田さんは新聞販売店の店長ということですが、モエル塾に入ろうと思ったきっかけはなんだったんですか?

立場は店長なんですが、自分自身でも1プレイヤーとして結果を出さないといけないんです。それで営業の成績を上げるためにはどうしたらいいかとか、あるいはお店全体として売り上げを上げるのはどうすればいいか、とかいろいろ悩んでいまして。

それでネットで検索して木戸先生のモエル塾にたどり着いたんですよ。

― 店長としては、他にはどんな役割があるんですか?

人手が足りていなければ配達も集金もします。足りていればしないんですけど。

主な仕事は他の営業マンとか従業員のマネージメントですね。あと事務仕事とか。

だから、他の従業員にもモエルのメソッドが役に立つんじゃないかと思って、興味を持ちました。

― モエル塾に入るのに躊躇はしませんでしたか?

若干あったかもしれないですが、「小心者の私ができた年収1200万円獲得法」の本を読みまして、これならいけるんじゃないかな、と思いました。あんまりゲキを飛ばされるような感じがなかったので、そういう意味では安心感がありましたね。

それに『あなたレター』というものが、社長がやろうとしていたものと方向性が同じかな、と思いまして。

― それはどういうことですか?

社長は人と関係をどうやって作るか、自分をどれだけ売り込むか、それには手紙を書けと言っていたんですよ。毎月1回、手紙を書いて、似顔絵や写真を入れて、商品よりも自分がどういう人間かということを伝えろ、と。

それって完成したものが『あなたレター』じゃないかと思って。だからモエル塾のやっていることと方向性が同じだな、と感じました。

だから、モエル塾に入るのには、それほど躊躇はしなかったですね。

 『あなたレター』の良さは理解しつつも、なかなか作成できなかった。

― それでモエル塾に入ったわけですが、『あなたレター』はなかなか作りませんでしたね。『あなたレター』の効果は勉強会などでわかっていたのでは?

はい、他の方の話を聞いてると、やはり『あなたレター』は効果があるんだな、と思いましたが、自分の仕事に置き換えた時にどういう風にやればいいか、わかりませんでした。

頭の中で考えても、いいイメージがわいてこなくて、それで行動できなかったと思います。

― 『あなたレター』は30点法で不完全でもOK!まずは作りましょう!というモエル塾の方針を聞いた時はどう思いました?

「そうだよな、完成度を求めすぎなんだ、まずはやってみよう」と思うんですけど、日常に戻ると忘れてしまったり、仕事の忙しさに埋もれてしまったりして、また戻ってしまうんです。

― 『あなたレター』をずっと実践できないでいると、モエル塾にいる意味がないんじゃないかな、と思いませんでしたか?

それは間違いなく思いました。モエル塾の塾生の中では明らかに出来が悪くて、他の人たちとは全然ついていけてない、と。

でも、『あなたレター』はやればきっと効果があるだろうと思っていましたし、毎月月末にCDのセットが送られてくる度に、「やらなきゃ」と思っていました。だから、モエル塾を辞めようとは思いませんでした。

― 実際にCDを聞いたり、レポートを読んだり、添削コーナーは見たりしていましたか?

正直、最初は全部きちんと見てない時もありました。でも途中から全部見るようになって、「こんなに丁寧に教えてくれているんだな」と気付きましたね。この通りやればいいだなと。

あと、木戸先生から「やれ、やれ」とせかされなかったので、それで辞めなかったということがありますね。

思い切って作ってみたら、1時間足らずで『あなたレター』を完成させた。

― そして『あなたレター』をやっと作ったわけですが、そのきっかけは何ですか?

木戸先生にモエル塾の勉強会に突然誘ってもらって、この機会に作った方がいいな、と。

ある意味、天のお告げですね。この機会に創刊号を作ってみんなに見てもらおうと思いました。

― 天のお告げとは面白いですね。最初に何から手をつけたんですか?

まず完成イメージですね。「どうやって作ればいいんだっけ?」とテキストを引っ張り出しました。「たしか45分で作り上げるツールがあったな」と。

まず、タイトルがあって、フッターがあって、そして写真を貼った方がいいんだよな、とイメージしました。

そしてタイトルと写真をどうするか決めて、季節の挨拶の書き出しは他の人のを参考にすれば、何とかなるかな、という風に、あまり深く考えずに行こう、という感じでした。

― その次は何をしたんですか?

まず、写真を用意しました。顔写真は自分で撮ればいいのでどうにかなるとして、他の人と一緒に移っている写真は少なくて、それをどうしようかな、と思って携帯を眺めていたら、モエルの勉強会の後の懇親会で取ってもらった写真があったので、それを使うことにしました。

たまたま写っている方がみんないい笑顔だったので、これを貼ってから文章を考えようと。

― セオリー通りですね。タイトルはどうやって決めたんですか?

あまり奇をてらわずにつけようと思いました。少し変化をつけたいという気持ちもあったんですけど、時間もないし、シンプルに「中田芳郎新聞」で。30点法でいいかなと思いました。

名乗り上げの「朝ごはん・・・」の文章も手引書の空欄を埋める感じです。季節の挨拶は他の人のをチラっと見て、自分のずっこけた感じを入れて、まとめればいいのか、と。

― あれは本当にびっくりしたんですよ。中田さんがダジャレを言うなんて!!

  本文はどうしたんですか?けっこう悩む人が多いんですけど。

あそこは教科書通りで、一番時間をかけずに書きました。

― 写真の吹き出しもビックリしたんですよ。別の人が書いたんじゃないかな、と思うくらい。

堅いことを書かない方がいいと思ったので、自分でも楽しんで書いたんですよ。

人に見せるのは不安だったが、創刊号をほめてもらった時は最高に嬉しかった。

― それで『あなたレター』が完成した時に達成感みたいなのがありましたか?

ありましたね。「やっとできた」と。

これで笑ってくれる人は何人いるかな、という期待と、ひょっとして「何、これ?」と言われるかもという不安。

でも、モエルの人たちと見せ合った時、「これは自分には真似できないくらいいい」とか「顔写真の表情がいいね」と言われたときは嬉しかったですね。

― この『あなたレター』はお客さんには配ったんですか?

地元の商店街でのイベントで会場に来た人たちにプレゼント品と一緒に渡しました。1回だけ配ったので、反応は見られませんでしたけど。

あと、商品のチラシを簡単に作って、それと一緒にポスティングもしました。

― そろそろ2号目はどうですか?

まだ足踏み状態ですね。写真ができれば、何とかなるかなと思っているんですけど。

― 中田さんと同じように、『あなたレター』を作ろう作ろうと思っていても未だにできていない、という人にメッセージをお願いします。

ある意味、焦らない方がいいです。『あなたレター』をいいなと思っていてやろうと思っていれば、蓄積されているものがあると思うんですよ、その期間に。

悲観的にならずに、きっと何かのタイミングでいいものができるんじゃないかと。

充電期間みたいなものだと思えばいいんじゃないかなと思います。

あと、30点法が大事ですね。なかなか作れない方って完成度が高いものを作ろうとしているんだと思うんですよね。真面目な方だと思いますけど。

― 今の話は素晴らしいですね。「作ろう、作ろう」という思いが蓄積されたから、何かのきっかけがあった時に「よし、やろう」と思えたんですよね。できないと苦しむんじゃなくて、その解釈を変えて「どんどん蓄積されているな、今度はいいものができるんじゃないか」と、そう思えたら人生ハッピーですよね。

  中田さんの『あなたレター』を見て、中田さんの見方が180度変わったんですよ。

  『あなたレター』がその人の新たな一面を見せるなんて、こんなに素晴らしいことはないので、まだできていない人はぜひ30点法でやっていただきたいと思います。

  中田さん、今日は本当に素晴らしいお話をありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。