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飛込み営業はニーズ喚起が必須!でも半分、新聞配りでも浄化槽が売れるとしたら?!

北田氏と木戸の対談写真

飛び込み営業で契約を取るにはニーズ喚起が必須。それができない人は、脱落していく世界だ。それが、もしニーズ喚起をすることなく契約が取れるとしたら?しかもお客さまの方から声がかかるとしたら?さらには、そのやり方を組織で展開できたとしたら?そのすべてを北田知治さんに伺う。

契約が取れずに何とかしようとインターネットを検索し、モエル塾にたどり着いた。

― まずモエル塾に興味を持ったきっかけをお伺いしたいんですが、何年前の話になるんですか?

ほぼ2年前ですね。インターネットで“営業”で検索したら、たまたまひっかかったので、それから(木戸先生の)本を読んだりして・・・木戸先生のプロフィールに“気の弱い営業マンでも何とかできる”とあったので、私も気が強いほうじゃないので、これは自分にもできるんじゃないかな、と興味を持ちました。
そして、メルマガを登録して、『あなたレター』というツールを知ったんです。

― そこからモエル塾に入ろうかな、と思ったのは?

『あなたレター』というツールを、本だけじゃなくて実際にどういう風にすればいいかというのと。一番、興味があったのは先生が成功していく過程の中で作られたツールなので、それを知りたくて。それにはモエル塾に入って聞いたほうが手っ取り早いのかな、と。

― 本にかなり詳しくレターの作り方が書いているので、モエル塾に入らなくても何とかなると思わなかったんですか?

そうですね。何故ですかね? 多分、仲間という意味合いもあったと思うんです。本を見てやる、というのもひとつの方法だったんですが、同じ想いを持った共有できる仲間がモエル塾だと思うので、そこに入ることでみんなと話もできるし、より良いものができると思いましたね。

― その時は前の会社にいたんですよね?

はい。同じリフォーム業でした。営業という意味では初めての会社なんですが、なかなか契約が取れなくて・・・・。つねに契約できないというのが一番の悩みでした。どうしたら、売れるんだろうか、と。
同じ会社にいてもみんなが敵なんですよ。だから、先輩からのアドバイスとかもなかったですね。ミーティングしていても喧嘩になることもありました。そういうのが嫌だったですね。
それに飛び込み営業でピンポンするのもすごく怖かったし・・・
自分の中で3ヶ月やって1軒も契約がとれなかったら辞めようと決めていたので、(その時やっていた)外壁塗装の営業は辞めました。
その時たまたまリフォーム浄化槽をやらないか、という話があって、そっちの営業を始めて2ヶ月目に1軒契約を頂いて・・・。

― 別の会社に入って、そこでも同じようにフルコミッションで飛び込み営業をやって、やっと契約が取れたんですね?

取れたんですけど、また冬の時代になりまして、失業保険もなくなってしまって、いよいよ本気ださないといけないことになって、その時に先生の『あなたレター』を見させてもらったんです。

『あなたレター』を使って契約が取れるようになったが、会社には不満があった。

― モエル塾の存在を知ってから3ヶ月間、間があったわけですが・・・

ファミリー会員になるにも定期的にお金がかかったので、その当時私にとっては生きるか死ぬかのお金ですから、払えるのかなというのがありましたね。
でもどっちが先かということですから、投資するのが先か契約を取るのが先か、でも契約が取れないから、教えて欲しいというのがあって・・・

― それがモエル塾に入る決め手となったのは何ですか?

自分でやっていて結果が出なかったということと、教えてもらう人もいなかったし、先生のメルマガを見て、「これならできるんじゃないかな、いい方向に行くんじゃないかな」と思って、やるしかないな、と思いましたね。

― 実際にモエル塾に入って成績の方は変化があったんですか?

ありますね。トークの仕方とか基本的な考え方とか、「人」対「人」という考え方はどこの営業でも大事だということ。
一番、思うのは、「今、してくれ」という言い方でないということですね。先生にも言われたんですが、これからもずっとお付き合いをする営業の仕方を今はしているので、そこが一番いい、というか変わったところですね。
あと新聞を作らせて頂いてそれを利用して今に至っているので、同じように(営業に)入ってくる人が10人いても、9.8人は辞めていくという業界なので、その中で続けていけているというのは、やはり新聞のおかげだと思いますね。
なんといっても自分から契約を取りに行かなくても、お客様の方から来てくれますから。
だから、成績的にはものすごくいいと思います。仕事量は他の人の3分の1くらいでしたけど、1ヶ月に6件、契約になったときもありましたので。

― それなのに、その会社を10ヶ月くらいで辞めたというのは?

その施工会社が完全歩合だったんですけど、お客様の工事中には全く入らせてもらえなかったんですよ。営業は絶対行くなと。工事中にお客さんと関われないのは、どういうことだ、といつも思っていました。
他にも自分のところに個人的にお客様から連絡がくることも会社は不満に感じていたようで。それで、もう(この会社は)辞めようと思いましたね。

独立して、自分の思いを理解してくれる会社と提携した。

― それで私に相談されたんですよね?

会社と上手くいかないので、どうしたらいいか、と相談させてもらったら、いとも簡単に「独立したらどうですか?」と言われたんですよ。同じような会社を探そうかな、と思っていたんですが、独立というのは全く頭にはなかったです。だから「そんなに簡単でいいんかい!」と思いましたけど、たまたま今一緒にやらせてもらっているクレアーレという会社で話がまとまりそうだったので、「じゃあ、口車にのってみようかな」と思いました(笑)。
ただ、先生に、「まず考え方が同じ会社でないとダメですよ」ときつく言われたので、自分の考えを会社のほうに「僕はこういう考え方でやらせてもらっているので、もし賛同してもらえるなら、ぜひ一緒にやらせてもらいたい」と言いました。
お客様を大事にしたいとか、一回付き合ってもらえれば、どちらかが死ぬまでお付き合いさせてもらう、ということを常に念頭においていたので。

― 浄化槽の会社で気持ち良く(仕事が)できない、というのは、方向性が根本的に違っていたわけですから、方向性が合わないまま、また違うところに行っても合わないですからね。

さっき言った“工事中に入れないのは嫌だ”というのもあったので、全部説明して、僕はこういう風にしたい、と言って、納得してもらった上でやらせてもらっています。

― 北田さんの口から出るのは「お客さんと長くお付き合いをしたい、喜んでいただきたい」ということで、そういう気持ちがすごくある方だなって。そういった理念にプラス『あなたレター』を活用しての実績を出されているので、だったら、独立してもそういう方は上手くいくんですよ。

それを見極めてもらったのがうれしいですね。自分じゃわからないですからね。

― 社員の方が4人いらっしゃいますが、組織にしようという考えは、独立当初からあったんですか? それともだんだんと出てきたんですか?

独立した時に組織化をしたい、と思いましたね。私もいい年なのでいつまでも自分がピンポンして歩き続けるのはできないと思いました。普通の会社にいれば、それなりにはなるんでしょうけど、自分の力しかないので、そこをどう乗り切るかということを思った時に、組織化するということを考えました。

『あなたレター』を渡すだけの営業法だが、お客様から声がかかる。

― 『あなたレター』を使って営業展開をされているというのは、どんな風にやられているんですか?

「私がここの○○地区の担当になりましたので、これからずっとお付き合いをさせていただくということになりましたので、ご挨拶に来ました」と、商売の話はせずに新聞を渡すだけです。「こういう形でリフォームをやっているので、何かお困りのことがありましたら、相談して下さい」、と。「名刺代わりにこれから毎月お持ちしますので、暇つぶしに読んで下さい」と渡して帰るんですよ。

― 2ヶ月目にまた同じうちに行くんですよね。その時はどんな風に行くんですか?

自分が浄化槽のリフォームをしているとか、太陽光発電をしているとかということは最初の時に言っているので、何をしている人かということはわかってもらっていますよね。
次からは(リフォームの)必要が出てきたときにうちでやってもらうために忘れられないようにする。だから新聞を渡すだけで、営業はしないんです。「新聞です」と言って、すぐ帰りますね。何ヶ月もその繰り返しです。

― このCDを聞いている人がそれだけで契約になるのかと、疑問に思っていると思うんですが・・・。

『あなたレター』の力があるかどうかはわかりませんけど、新聞があることによって、その人となりのかけらがわかるので、信用と言う意味では多少なりとも違うと思うんです。それと、お客さんも浄化槽を(リフォーム)しないといけないな、と思っていたところにそのタイミングが合ったんだと思います。
新聞を配ればそのタイミングが100%僕のものになるわけですよね。よその業者さんや同業者にまずそのタイミングをさらわれることはなくなる。だから、そういう意味ではあとは待っておけばいい訳ですから、そうすれば向こうのタイミングで選んでいただけるんですよ。
飛び込み営業で成績をとるのは、ものすごい不安感がある。だけどそこに新聞があるとその不安感が取れるんですよ。お客さんもそうですし、僕らもそうです。
お客さんの立場から言えば、そういうもの(新聞)があれば信用の域が違うんじゃないかと思います。

― 1ヶ月で500くらい『あなたレター』を渡しているということですが、今の北田さんのお話からすると、そういう意味では最低500くらいの分母で『あなたレター』を手渡しするリストがあれば、売り上げが毎月上がるようなシステムになるんですね。

今から同じようにピンポンしながら『あなたレター』を手渡すだけの営業をやろうと思っている方に、ここのポイントを押さえれば、というのがありますか?

やっぱり売らないことでしょうね。よく断られる理由が「知っている人がしている」とか「親戚がしている」とか「地元の工務店があるから」というのがあるんですが、逆に考えれば自分がそれになればいいんですよ。自分がかかり付けになるというか。
それになるにはまずは新聞を配って、地道にやっていけばいいと思いますね。それを続けられれば成功すると思います。

― 『あなたレター』を渡すだけでとにかく売り込まない。そうすれば上手くいくということですね。「『あなたレター』を渡すだけで上手くいきます」という声に力がこもっていて、こちらまで勇気が湧いてきました。

北田さん、今日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

飛び込み営業を一切やめたら実績1.5倍になった!感情コントロールトレーニング法

祷氏と木戸のインタビュー

持病によって前職の看護婦を辞めざるを得なくなった祷さん。保険の仕事を始めるが、やはり病気のために思うように営業ができない。この仕事は無理か、と諦めかけたとき最強営業ツールに出会う。
すると、お客さんの方から問い合わせがくるようになり業績も1.5倍になり、飛び込みをしなくてもいいようになった秘密を祷秀子さんに伺う。

保険代理店を始めた頃は、車で飛び込み営業をやっていたが成績は振るわなかった。

― お客さんの方から問い合わせが来る、ということですが、電話がかかってくるんですか?

そうですね。「通信を読んでいるよ」という方もいますし、この前は「弟が保険に入りたいんだけど、見積もりを持ってきてくれる?」とか、直接的な電話がかかってきましたね。そういうのが、月に3件~5件くらい。ほとんどがご家族の方を紹介してくれたりとか、ご本人の見直しとか・・・

― 以前は一生懸命、(営業で)動いていたんですよね。

祷氏と『あなたレター』と木戸と1.jpg

はい。パンフレットを車に載せて営業で走り回っていました。
朝、家を出て、予定を立てようと喫茶店に入って、「行くぞー」と飛び込み営業をするんですけど、行けても2時間くらいですし…でも、だんだんやらなくなってきて。

― それは法人に飛び込み営業をするんですか? それとも一般の方ですか?

一般住宅も回ったんですけど、法人会に登録している企業さんに行って「個別より集団の方が安いですよ。」と集団のメリットを説明すると、入ってくださるところもありましたね。

― では、まったくの飛び込みじゃないですね。法人会の名簿があってそれに行くわけですから、やりやすかったですね。

そうですね。でも、田舎なので法人会の企業がそんなにないんですよ。この不景気で潰れる企業もあるし・・・3年くらいやりましたけど、成績は低いままでまったく成長しなかったです。

持病のため外に出歩くことに支障が出始め、営業が続けられなかった。

― 膠原病だったということですが、仕事に影響してたんですか?

祷氏の『あなたレター』2.jpg

前職は看護婦だったんですけど、お昼の1時頃になると37度台の熱がでるんです。
だから、その仕事は続けられなくて辞めたんですけど、あと湿疹が出るんです。
そして、いろんな臓器に症状が出てくるので、腎臓に出ると足がむくむ、肝臓にくるとだるい、腸にくると下痢をするとか。
飛び込み(営業)は陽に当たるので、そうすると心筋梗塞みたいにドキドキしだして、脳貧血になって、途中で日陰で休んだり。言うなれば努力根性が無理なんですね。

― それで成績もよくならないし、飛び込みしても陽に当たると湿疹が出るしで、もうこの方法は無理かな、と思い始めたんですか?

そうですね。営業という仕事は無理かな、と思い始めたんですけど、お客さんはいるし辞めるわけにはいかない。何かいい方法はないかな、と探してはいたんです。

最強ツールに出会い、いろんな人のを見て身近な話題を載せることに辿り着いた

― モエル塾と最強ツール『あなたレター』と、どちらが先に出会ったんですか?

『あなたレター』ですね。友達がこういうレターというのがあるらしいよ、と教えてくれたんです。
それで『あなたレター』で検索したら、先生のサイトにたどり着いたんです。
そして、とりあえず、先生の本を買って読みました。あとは無料のレポートとか・・・
でも(本だけでは)掴めなかったんですよ。(あなたレターは)ただ作るものじゃないな、とは思うんだけど、何かがよくわからない。
だから、とりあえずモエル塾に入ってみようと。サービスの中にあなたレターの添削や電話相談もあったので、何かつかめるかな、と思ったんです。

― モエル塾に入って、つかめたんですか?

祷氏と木戸のインタビュー3.jpg

つかめたのは最近かな。『あなたレター』を作っていて周りがどんどん変わってきたので…。私の家族や兄弟や母や叔父・叔母の、お互いの関係が変わってきたんですよ。
まず、私の母と叔父はあまり仲が良くなかったんですけど、今はものすごい仲がいいんですよ。
『あなたレター』に母とか兄とか叔父のことを書くのでそれが原因かな、と思いますね。

掲示板で他の方の『あなたレター』を見て、(自分が)「おもしろいなぁ、これはいい!」と思うということは、他のみなさんも思うだろうな、と思ったんです。
「これは楽しいな」「これは書いた人が伝わるな」と。じゃあ、私もそういう風に作ろうと思って(やったんです)。
こういうのを作れば喜んでもらえる、とイメージできるようになったので、自分が背伸びをするようなしんどいのはやめて、楽な通信にしようと思ってからは、気が楽ですね。

― 初めてレターを出したときは、どんなんだったんですか?

字ばかりで、写真も1枚も入れなかったですね。人から「すごいね」と言われるようなことばかり書いて、自己満足で楽しかったですけど、全然効果がなかった。だから、掲示板を見て、文章がスラスラ読める人のものは、何かが残るんですよね。
“何か”ということは言えないけど、「なんとなくこの人に会ってみたいな」と。こういう風に書けば私にも会ってみたいなと思ってくれるのかな、と思いました。それから、笑顔の写真とか日常のことを入れるようになりましたね。

それまでは家のことよりも仕事のことを載せていたんですけど、家の身近なことを載せるようになってから、(周りが変わったと)感じました。

最強ツールにより、家族の関係性も変わり、自分の気持ちも着いてきた。

― レターが感情をコントロールするトレーニングになっているって、どういうことですか?

通信は、見逃してしまいそうな小さなことを書きとめて、思い返したりしますよね。その時何を思ったのか、ということを思い出しながら書いていくんですけど、その時自分の気持ちが落ち着くというか、改めてその時自分はこういう風に思ったんだな、ということを思い直す作業をしていくことで気持ちが楽になっていくんです。
その気持ちを素直に書いていくことが私にとって治療になっているのかな、と思います。

― 『あなたレター』をやることによって楽しいことを思い出して、そこにフォーカスするトレーニングになっていったと言うことですよね。

祷氏と木戸 スマイル4.jpg

どんくさいこともいっぱいするんですけど、書き留めると楽しいことに変わってしまう。改めて書くと、すごくアホな事もくすっと笑えるものに変えていける。だから、読んでいる人もきっとくすっと笑っているんだろうな、と思います。
自分の気持ちを書くことによって自分の気持ちも落ち着いてきて最近、腹を立てたりとかイライラするということがあまりなくなったんですよ。

― 祷さんのレターはだんだんと肩の力が抜けて、すごく自然体になってきてますよね。

自然体じゃないと続かないような気がするんですよ、私の場合は。
きっと自然体になるにはどうしたらいいのか、ということを探していたと思うんですよ。掴みというのはそこだったかもしれませんね。
楽しんで気持ちを楽にして作れば、自然と(あなたレターを)続けられるし、お客さんにも喜んでもらえる気がします。

― 祷さんは仕事だけじゃなく家庭もうまくいくようになっていますが、次はこういう風になったらいいな、とか他に目指すものはありますか?

家が狭いので、みんなが集まって大勢で食事ができる家がほしいんです。叔父とか兄とか母とか20人くらいで食事をしたいんです。
昔は、人と関わるとか面倒くさいことが嫌だったので、人との和みたいなものが苦手だったんです。
でも人と話をしていたら、いろんなことが学べて楽しいな、ということがわかったので叔父とか兄とかとしゃべっていて面白いな、もっと関わりたいな、と思えるようになりました。『あなたレター』に関わるまではそういうタイプじゃなかったんですけど、あまり気負わずに話ができるようになったので、みんなが集まってご飯を食べたいな、と思いますね。
『あなたレター』をやってよかったです。

― 『あなたレター』をもっと楽に書きたいという欲求から、いろいろと他の方のレターをみて勉強していった祷さん。そして身近な話題で自然体に書くことに気がつき、レターを作ること自体が楽しくなっていったという。そうすると、家族や親戚との関係も良くなり、あげくは自分の気持ちや性格も変わっていき、楽に仕事ができるようになった。

モエル塾メンバーで『あなたレター』をやっても業績に結びつかないという人は、この祷さんの話を聞いて、どうしたらリラックスして肩の力を抜いて書けるのか、ということにフォーカスしてくれればと思います。

祷さん、今日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

3ヶ月に1件だった住宅の問い合せが3倍になった!しかも契約に直結するばかりを!一体どうやって?

河野さんインタビュー記事の写真

「お客さまとのコミュニケーションを大事にしたい」住宅会社一筋で、この想いを貫くために、自分の体を酷使し心筋梗塞で倒れリストラされたり、次の会社ではスタッフと怒鳴りあうなど波乱万丈の河野さん。
それが、自分を出すようになったことでスタッフとの関係も良くなり、仕事も上手く回りだしました。自分を出すことはある意味、勇気の要ること。そこに至るまでのことを河野誠さんに伺う。

セミナーで「自分を出しなさい」と言われ、即行動に移した。

― 昔は3カ月に1件の問い合わせだったのが、今は毎月、契約の直結する問い合わせが来るようになったそうですが、具体的にどういうことをされたんですか?

それまでは当り障りのない内容のお役立ち情報や住宅に関するものを送っていたんですが、木戸先生のセミナーで「思い切り自分を出しなさい、そしたらいい結果が得られる」とアドバイスをいただいて、それを即実践したんです。「自分は家づくりが好きだ」とか「こういう思いで家づくりをしています」というメッセージを伝えるものに変えました。

― そうしたら(変えた)その月から変わってきたんですか?

3ヶ月後くらいからですね。ちょうど3ヶ月目に完成見学会があって、その時に私を訪ねて来られて「ちょっとご相談があるんですけど…」と言われました。
それがきっかけで電話がかかってきたり事務所に訪ねて来られたりして、「見積もりをお願いしたいんです」というお客様が急に増えましたね。

― 素晴らしいですね。私もセミナーで河野さんに「自分を出しなさい」と答えた後に、「分かりました」と言われた時、ストーンと腑に落ちた音がしたんですよ。なぜ、ストーンと落ちて即、行動ができたんですか?

3年近く(お役立ち情報)を送り続けて少しずつ効果が出てきていたんですけど、何かもう一つ足りない気がして、物足りなさを感じていまして、何かもう少し自分を出すようなものがいいんじゃないかと、そういう葛藤みたいなものがあったんですよ。それと同時に不安みたいなものもあって…
ところが質疑応答で「(自分を)思い切り出しなさい、その方がいい」と言われて、「やっぱりそうか」と腑に落ちて、即実行に移して、良い結果が出たんです。

― 毎月何人くらいの人に送っているんですか?

平均して150通ぐらいです。ずっと積み重ねているとお客様はどんどん増えていきますので、そのお客様にずっと送っていたんですよ。
お役立ち情報を送り続けるというのは、「私はお客様のことを忘れていませんよ」という私なりのメッセージなんです。せっかくご縁があってアンケートをいただいたお客様を、大事にしたいという思いもありまして…

すごく感激したお客様がいるんですが、私が入社して最初の見学会に来られたお客様で、アンケートだけ書いていただいたんです。そのお客様にずっとお役立ち情報を送っていたら、3年くらいしたある時、電話で「転勤で引っ越すので住所が変わります」とお知らせいただいたんです。
そのお客様は展示会に定期的に来ていただいていましたし、キッチンのカタログとかを届けてくださいなど、いろいろ宿題をくださるようになりました。

お客様とコミュニケーションをとる仕事をしていたが、会社からは…

― 社会に出てからずっと家造りの仕事をしてきたということですが、一番最初に勤めた会社で工務をされていた時に、「お客様とコミュニケーションをとる工務をしたい」と言われていたそうですが、それはどういうことなんですか?

毎週のようにお客様に現場に来てもらって、大工さんや他の業者さんと一緒に、現場で「ここはこういう風にしましょう」とか、そういう話をするようにしたんです。
お客様と一緒に家づくりをしていく、ということですね。お客様の反応もすごく良かったですよ。

― 大工さんや設計の人とか面倒くさがらなかったんですか?

河野さんと木戸 インタビュー写真 2

最初はそういうのがありましたけど、お客様と話が弾んで楽しくなってくると、だんだんと積極的になってくれましたね。

― 会社の評価としても高かったんじゃないですか?

はい。でもある支店の責任者に抜擢されて、そこで、今でいういじめのような状態にあいまして、ちょっとうつ病みたいな感じにもなって、その会社は辞めて宮崎の会社に入ったんです。

― 宮崎の住宅会社は営業ですか?

工務です。ところが非常に苦情の多い会社で、苦情処理に駆けずりまわっていました。
あと修理の費用を出してもらえなくて、自分でほとんど直していましたね。
でも、会社は利益を求めていたので、そういうのは評価されなくて、お客様とのクレームの対応でかなりストレスがたまって、過労から心筋梗塞を起こして倒れたんですよ。1ヶ月半、入院をして、会社に戻ったらリストラです。

次に入った会社でも会議の時に「きちんとした家づくりをしましょう!」と話をしたら、「余計なことを言うな」というようなことを言われ、翌月に給料が5万円も減っていたんです。これはうちの会社には要らない、ということかな、と辞めました。

今の会社では思った通りの仕事ができたが、スタッフとはうまくいかなかった!

― そして、今の会社との出会いがあるんですね。

はい。社長の面接で「君は営業向きだな」と言われて、「そうなのかな」と思って営業職に返り咲いたんです。

― 今の会社に勤められてからは、スムーズに進んでいったという感じですか?

いえ、人間関係で悩み苦しみました。一番苦しんだのは、他のスタッフ、特に設計との意見の食い違いで、ホントに怒鳴りあいの喧嘩もしましたよ。
私はお客様と土・日に打ち合わせをして、次の週には(図面を)持って行って、また打ち合わせをしたいんですけど、「それでは早すぎる、2~3週間下さい」と言うんです。
でも2週間も3週間も開くとお客様は冷めてしまう。この部分でかなり(設計士の人と)怒鳴りあいました。

そうすると、スタッフとうまくいっていないのが(お客様の前でも)出てしまって、成績も落ちてきたんです。会社の中でも孤立するような苦しい時期があって、「どうして自分はこんなにダメなんだ!」って悩み苦しみました。
そうした中でお客様とのコミュニケーションも大事なんですけど、自分を助けてくれるスタッフとのコミュニケーションが必要不可欠だな、と気づいたんです。

― 今まではお客様とさえ上手くいっていれば、いいんだ、と。でも実際に社内がうまくいかないと、いけないと。

ある設計士と話をしたときに、図面を作る作業、お客様の希望を聞いて、図面に表すような創造する力というのは、すごく負担がかかると言うんです。0から生みだすのはとても大変だと。実際に図面の期日に間に合わせるために、徹夜までしていたんですよ。

設計士や工務の方を認めて、みんながやりやすいように考えるようになった!

― そこに気付いてどうしたんですか?

河野さんと木戸 インタビュー写真 3

最初に提案する図面は自分で作って、お客様と打ち合わせをして、次に設計の方に入ってもらう。そこから話を膨らませて打ち合わせをすると、設計士は「やりやすい」と言うんです。
そして設計士が入った打ち合わせでは設計士の方を立てて、私はオブザーバーというかフォローに回るんです。
そうしたら変わってきまして、「河野さん、何かあったら言ってください!」と。
前は、私のいないところでは文句ばかり言っていたそうなんですけど、今は僕がいない所でもほめてくれてるそうなんです(笑)。

― 私のセミナーに参加したのは、スタッフの方とコミュニケーションが取れるようになった時だったんですか?

セミナーに行った時には(コミュニケーションが)とれる前だったんです。もがき苦しんで解決策を求めていたので、(セミナーで自分を思い切り出しなさいと言われて)逆に周りとのコミュニケーションもうまくやらないといけない。
今まで自分中心に考えていたものを、視野を広げて設計の方とか工務の方を認めて、「どうやったら仕事がしやすいんだろうか、どうやったら協力してくれるんだろうか」ということを、真剣に考えるようになりました。

― 上手くいかない時って、視野が狭くなっている時なんですよね。

今日のテーマの「自分を出す」というのはものすごく重要なテーマで、それを出す勇気は、聞くと簡単なことなんですけど、「でも、やっぱりなぁ」とブレーキがかかる人、なかなか踏み切れない人に河野さんがアドバイスをするとしたら、なんと言いますか?

私もすごく勇気が必要でした。でも思い切ってやってみないと何も生まれないんです。
だから、やる前にいろいろ悩むよりはとにかくやってみて、やってみた結果で判断していく、そういう実行力みたいのが必要なんじゃないかと思います。

― 河野さんのお話を伺うと、ずっと悶々としていた時期があったんですよね。

そういう自分から卒業して、新しい自分になりたい、という思いが強かったからだと思うんです。この話を聞いても踏み出せない人というのは、ダメな人じゃなくて、そこまで苦しんでないんですよ。
今の状態でも十分幸せだったら、そんなに変える必要はないと思いますね。そういうのも認めて、自分は不満なところもあるけど、今のままでいいんだな、と。そういう選択もあるんじゃないかと思います。
実際に勇気を出して突っ込んでみると、「なんだ、大したことないじゃん、なぜ早くやらなかったんだろう」という感じですよね。

―河野さん、今日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

※このインタビューから半年後、河野さんからさらに素晴らしい報告が届きました。
「去年の夏にお会いした時、あなたレターは会社から認められていませんでした。どちらかと言えば反対だったと思います。いろいろ批判的な事を言われましたが、めげずに続けていました。レターの名前も「かわのまこと通心」と改め河野個人色の強い内容に変えました。
それから半年して私のイベントの来場数は10倍になりました。営業別のイベント来場者数を一覧にすると一目瞭然でした。すると営業会議で社長が河野君のようにみんなのお客様にレターを出しなさいと言い出しました。さらに社長自らがお客様にレターを書くと言いだしたのです。『河野君のような営業方法は確実に成果に結び付く素晴らしいやり方だ。これからの時代にはこういうやり方が必要だ。』変われば変わるものです。
先週の連休に私を訪ねて3組のお客様が相談に来られました その内の2組は「お願いします。」とほぼ決めて来てくれました」
勇気を出して自分を出し、自分が良いと思うことをやり続けたことで、業績だけでなく社内の人間関係もスムーズに行くようになった河野さんに、たくさんの刺激をいただきました。河野さん!ありがとうございます!

コメツキバッタ営業を卒業!前年月比売上げ5倍を達成した「あなたレター」活用法

コメツキバッタ営業を卒業したら、前年月比売上げ5倍を達成した「あなたレター」活用法

以前はコメツキバッタ営業で利益を上げ成績は右肩上がりだった。

― 以前勤めていた旅行会社では、素晴らしい成績を上げていたとか。

はい。入社してからひと通り業務を覚える期間の後に、ノルマが与えられるという形だったんですが、毎年右肩上がりで成績が上がっていって、退職するまで一度も落ちたことはなかったですね。

― どんな営業のやり方をやっていたんですか?

木戸と高柳氏対談1

学校や役所、会社、地方の組織団体、自治会とか老人会とか、そういうところに全部顔を出して、お願いするんです。
「とにかくお願いします。他の会社が入っているのは存じておりますが、せめて見積もりだけでも出させてください」と。
そうすると、10件中5件くらいは見積もりさせてくれましたね。

団体旅行をやっているところを探してリストアップして、そしてローラー作戦で営業をかけて、コメツキバッタのようにお願いして、とにかく見積もりだけでも出させてもらう。

― 見積もりから契約にならないと売上げにならないですよね?
そこはどういうことをやっていたんですか?

それは簡単で、他の業者がださないような料金でやればいいんです。安さ勝負です。
そして移動手段や、宿関係の業者を叩きまくって、利益を出していました。

― それでずっと利益を上げてきた、と。それであれば、辞めることもないですよね?

完全に天狗になって調子に乗っていて、業者は自分の言うことを聞くのが当たり前(と思っていたし)、会社の先輩にも生意気な口を言うようになっていて…
でも自分の上にいた人が辞めた時、中途採用で入ってきた人がそのポジションに来たんです。やっと部下ができると思っていたのに、また違う上司ができてしまった。
そんな不満もあって、今のサニートラベルという会社に入ったんです。

新しい会社では今までの営業法は通用せず仕事がなくなった。

― それで今の会社に入った時の1ヶ月目の成績はどうだったんですか?

木戸と高柳氏対談2

それが、以前の会社を円満退職したわけじゃなかったので、前の会社とは敵対関係にあったんですよね。
そこに今度は「サニートラベルです。」と営業に行っても、ろくに相手にもされない。見積もりすら出させてくれないんです。
「どこの会社ですか?」と言われるようになってしまって、これは何か違うぞ、と思い始めましたね。

業者も今まで、「高柳さん、高柳さん」と言っていた人が、ポンと手のひらを返したように全然言うこと聞いてくれなくなってしまって、値段を叩いても「それじゃ、できませんよ」と言うようになったんです。

1ヶ月目に仕事を取ったんですが、前の会社にいたとだったら60万の利益が上げられたものが、その時は5万しか利益が上がらなかったんですよ。
自分のやり方が通用しないということは頭の片隅にはあったんですけど、それを認めたくなくて、数か月が過ぎて行きました。

― それからどうなったんですか?

利益を上げることができなくて、仕事がほとんどない状態になりましたね。
フルコミッションなので当然給料もない。そのうち、ガソリン代も払えなくなってしまって、営業も行けない。営業に行けないと仕事もない、という悪循環。
完全に八方ふさがりで、家にこもっていました。
昼まで寝て、インターネット見て、ビール飲んで寝る、みたいな。

― そんな生活からどうやって抜け出したんですか?

旅行会社の繁盛期の9, 10, 11月に他の会社でアルバイトみたいなことをやって、少しお金を稼いで、「またやってみよう!」と思ったんです。
でも、もう認めるしかなかった、今までのコメツキバッタの「見積もりだけもお願いします」という営業が通用しないということを。
その事実を認めるまでに3月から12月までの9ヶ月の時間がかかったわけです。

「あなたレター」を知って一人ひとりに手渡しで配った!

― それを認めて、今度は何をやろうとしたんですか?

本屋に行って営業の本をさがして、目に付いた本を何冊か読んだんです。
そこで、「なぜか挨拶だけで売れてしまう営業法」を知ったんです。
「あなたレター」は明日からでもできるな、と思ったので、とにかくやってみよう、と。

― それで「あなたレター」を今年の1月から始めたんですね。

はい。見よう見まねでとりあえず作って、以前のサラリーマン時代のお客さんで、人間関係ができていると思われる人たちをリストアップして80人ほどに手渡しで配りました。
2ヶ月目に100人に増えて、3ヶ月目には130人に増えました。
それで、2月くらいから仕事が発生してきて、4月には利益が前年比5倍になりました。

― でも最初の1ヶ月は不安だったんじゃないですか?まるまる1ヶ月既存のお客様に「あなたレター」を手渡しするだけで、終わったわけですから。

いえ。今まで私自身がお客さんとコミュニケーションをとってきてなかったのが、取れるようになったのでそれが嬉しかったですね。
今までと違うのは自分のことを話して、お客さんの話を聞いて「ああ、そうなんですか」という(合いの手のような)言葉が出てくるようになったんです。

今までは、とにかく(見積もりを出させてくれ)とお願いに行っていた。
それだけの付き合いしかなくて、見積もりを出させてもらって、旅行を受注したらおしまい、そしていくら儲かった、と。
でも、今では2~3人の旅行でも、ありがたいと思えて、その人のために見積もりを作るのが楽しくて。お客さんの笑顔を思い浮かべながら、見積もったんです。

― 業者さんを叩いて利益を上げてきた方法は同じなんですか?

それが、自然と変わったんですよ。業者さんの提示してくる金額でやってもらって、その代わり食事の内容とかを細かく打ち合わせして。
お客様がいい旅行で、美味しいものを食べていただくように見積もりをして、(業者さんにもその方向で)お話をさせていただくようになりました。

業者さんから、「高柳さん、変わりましたね。つきものが落ちたみたいに穏やかに営業している。」とうちの社長に言って帰った人もいたらしいです。
前は、業者なんて脅かしてナンボみたいに思っていましたが、今は私の仕事を助けてくれるありがたい存在と思えるようになりました。

人と人との触れ合いが自分自身を変えた!

― 何かえらく人間が変わりましたね。

ええ、ほんとに。仕事に対する面も変わりましたし、家族に対しても変わりました。
家でも怖い顔をしていたのが、素直にふるまえるようになりました。
弟夫婦の子供とも遊ぶようになったりして。

― 何が高柳さんを変えたんですか?

人と人が触れ合うのを第一に考えて、仕事をやるようになったからでしょうかね。
家に帰れば、家族との触れ合いも、人と人との触れ合いですから。

― 昔は契約をとって業者を叩いて利益を上げるということに、快感を感じていたんですよね。今は何が快感に変わったんですか?

木戸と高柳氏対談3

お客さんとコミュニケーションが取れるということは、私自身がお客さんを認めるということもあるんですが、お客さんが自分の存在を認めてくれているわけです。それが嬉しいんですよ。今は喜びを持ってハードワークをしています。

「あなたレター」を始める時に、(配る方の)名前をリストアップしたんですが、その時に、「ああ、僕はこの人たちに生かされているんだなぁ」と思ったら、その名簿を抱きしめたくなってしまって。
その中で僕は生きているんだ、と思えるようになったら、(次は)この人達を(感動させて)泣かせてやろうとか、そういう考えをしてくるようになるんですよね。

― 最後にこのCDを聞いている方へ、引き寄せ営業になるためのアドバイスをしていただきたいのですが…

自分をさらけ出すのが一番いいですね。自分の弱みも、全部お客さんにさらけ出して、業者にさらけ出していったら、上手く回りだした。だから、昔は天狗だったと、間違っていたんだと、素直に言えるようになったんですね。

― お客様と直接触れ合うことで、いろんなものが見えてくる。「こういう事を言ったら、お客様は喜ぶんだな」「こういうのをお客様は欲しがっているんだな」ということが、分かってくる。
一度どん底を経験した高柳さんが自分の間違いを認め、人との触れ合いの大切さに気付いた時、自然と仕事も上手くいきだした。
モエル塾メンバーから勇気をもらって、自分をさらけ出すことができるようになったと言う高柳さん。
売り込まないと売れないんじゃないかと思っている方も、全てをさらけ出す勇気が持てるようになってお客さんと接することで、高柳さんのように引き寄せ営業ができるようになるんですよね。
高柳さん、今日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

180日で売上げ2.5倍を達成した!「みとめ」実践3つの秘話

サラリーマン時代は上司への不信とストレスでいっぱいだった。

― ヨガ教室を始めて6年ということですが、その前は何をなさっていたんですか?

食品関係の会社で、サラリーマンを5年半くらいしていました。

― それを辞めてヨガスクールをやろうとしたきっかけは何だったんですか?

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職場のストレスですね。私が入社して3年目の時に、会社の営業の先輩の200万の損失の穴埋めをさせられたんです。
先輩に言われてパソコンに数字を入力しただけだったんですが、営業部長から「Aが死ねと言ったら、死ぬのか? お前が200万集めて来い!」と、怒鳴られました。
課長と主任と一緒にどうにか200万集めたんですが、その先輩は何のおとがめもなしで。それで、その営業部長に不信感を持ち始めました。
それ以外にも、営業で玉つき事故を起こしてしまった時にも、その営業部長から「どうしようもない奴だな、どうせ夜遅くまで遊んでいて居眠りでもしてたんだろ!」と言われたんですよ。
私は夜遅くまで会社に残って、より良いしくみをつくろうと頑張ってたんですけど、人格否定の言葉しか出てこなくて…もう、信じられない、という感じでしたね。

ヨガとの出会いが人生のターニングポイントとなり独立起業しようと決心した。

― それでこんな会社にいてもしょうがないな、と思ったんですね。ところで、ヨガとの関係はどういうところにあるんですか?

nakahashi2.jpg

休日に友人と会ったときに、(友人が)私の顔色がおかしい、大丈夫か、と心配してくれて、「職場でいろいろあって…」と200万の件のなどを話したら、「ヨガがいいらしいぜ」と教えてくれたんです。

会社のストレスで体調を崩していたので、何か運動をしようと思って、マラソンとか水泳とかやってみたんですが続けられなくて、それで、試しにヨガに行ってみたんです。
そしたら、すごく気持ち良かったんですよ。

― ヨガが気持ちいいというのと、それを独立してやろうというのは違うと思うんですけど、それがイコールになったということですか?

ヨガ独特のポーズで呼吸をした後に横になると、家で横になっているだけとは違うんですよ。肩などをのばした後に横になると、ジーンと熱くなって自分の呼吸を意識して、吐くときに力が抜けてくるのがわかって、新鮮な刺激で、すごく良かったんです。

それに、料金も1回2000円と手ごろなので、整体やカイロプラスティックに行くよりも続けられるだろうと、(自分で教室を)やってみたいなぁ、と思いました。

― ヨガ教室に通い始めてどのくらいで独立しようと思ったんですか?

受け始めて3ヶ月くらいで、やれるんじゃないかな、と思いました。
それでビジネス書に「ライバル社を研究しないといけない」と書いてあったので、いろんなところに学びに行ったんですが、1社以外にはお礼状も何も来ない。

これなら自分が手作り新聞とかお礼状とか送れば断トツだ、と。
それで、指導者養成コースを半年くらい受けて、自宅の近くに教室を開きました。

― 教室を開いて、順調に生徒さんは増えていったんですよね?

最初は地域新聞やミニコミ誌に広告を出したり、近くのスーパーにチラシを貼り付けてもらったりして、少しずつですけど生徒さんは増えました。

主婦の方がお友達を連れてきてくれて、2年目には1回のレッスンが13~15人くらい。教室も週1回から週4回まで増やしました。
でも、3年目からはカタンと落ち始めちゃって…

生徒さんがどんどん減っていったけど原因がわからない!

― どうして落ち始めたか、今、客観視してわかることはありますか?

今考えると、運動量の多いハードな内容にしちゃってたんですよね。
最初は初めての方にもいいように優しい内容だったんですが、慣れてきたからもういいだろう、と相談もせずに自分で決めてしまって、そうしたらポツポツと来なくなってしまい、メールだけで「辞めさせてください」と。

きっと生徒さんは疲れていたんでしょうけど、ヨガの最後に、「どうですか?」って聞いて、「良かったです」という、上っ面だけの言葉を間に受けていたんでしょうね。

― スポーツクラブのインストラクターもやっていらしたと聞きましたが

はい。3年目に自分の教室の生徒が減りだしたので、食べるためにもスポーツクラブのインストラクターに応募したんです。
そしたら、いくつかのスポーツクラブでヨガのレッスンをもつことができました。

― じゃあ、スポーツクラブ1本にしようとは思わなかったんですか?

スポーツクラブだと、個と個が接することが無いんですよ。ただ数をこなすだけで、ヨガをやっておしまい。
でも自分は、あなたレターに代表されるように、つながりを持ちたいな、と思って…。
もっと生徒さんの話を聞いてあげたい。それはスポーツクラブではできないし、スポーツクラブ1本にしたら、昔のように、金・金・金に走る自分がいるなぁ、と思いまして、(教室を辞めるのは)思いとどまりました。

でもスポークラブでも状況は同じで、最初は評判がいいんだけど、だんだん生徒さんが減っていく。スポーツクラブの支店長から「生徒が減ったから3つあるレッスンを2つにしてくれ」と言われて、自分の教室も(生徒さんが)減るし、他のスポーツクラブのレッスンも減りだして、それでやっと自分に原因があったと気づいて、反省し始めて…

他のヨガ教室に行って「みとめ言葉」の大切さに気付いた。

― それで中橋さんはどうしたんですか?

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他のヨガ教室に勉強のために生徒として行ったんですよ。
人気のあるところだったんですけど、内容的には大したことない。これなら自分の方がうまいんじゃないかって。

でも、たくさん人がいて、笑わせるようなこともあったし、何よりインストラクターが、「いいですよ、いいですよ」と連発してる。

「そんなこと言わなくてもいい、言っている暇あったら、もっといろんなポーズをやればいいのに」って思っていたんですけど、それが”みとめ言葉”だったんですね。

そして、木戸先生の「みとめる勉強会」に参加して、ワークショップで4人で一組になって、みとめ言葉をカウンターで測るというのをやったんですが、「これ、いいなぁ」って感じました。

そして、私に足りないものは、この「みとめ言葉」だったと気づきました。
また、あなたレターの添削も受けたんですが、あれも、これもといろんな話題を盛り込み過ぎていて、これも自分の思い込みが強かったということが分かりましたね。

― そこに気付いて中橋さんが変わってみて、生徒さんの変化はありましたか?

そうですね。(お友達の)紹介とかに反映されてきましたね。
それに、あなたレターも「友だちに渡すので、もう一部ください」と言われたり、生徒さんと一緒の写真が撮れるようになりました。前は断られることも多かったんですが…。

私も楽しい話題を考えよう、楽しい写真を足そう、と意識するようになりましたね。
他にも、奇跡の物語を作ってホームページにはったら、インターネットからの問い合わせがどんどん増えてきたんですよ。

― どうしても商品の質さえよければいいだろう、と思いがちですが、その商品を使うのはお客さま。そのお客さまが、何をすれば喜ぶんだとうと探そうとすることが最も重要なこと。そこに気付き実践した中橋さんは、「あなたレター」も双方向になり、「奇跡の物語」でも自分の至らなさを「みとめ」ました。
今日このCDを聞いた方がこの第一歩の「みとめ」をしっかり実践しているかということを確認すると、大きな突破口になってうまくいくようになると思います。
中橋さん、今日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

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ニュースレターを「あなたレター」に変えて売り上げが5倍になった理由

ニュースレターを「あなたレター」に変えて、

「ニュースレター」を出しても反応がなくストレスがたまっていた。

― 最初は「ニュースレター」を発行していたんですよね?

会社の名前が固いので、近所の方からは大きな工事しかしないんじゃないかと思われていたので、「いや、なんでもやりますよ」というのをアピールしたくて、ニュースレターをだそうと思ったんです。
(リフォームの)OBの方で近所にはポスティングで、場所の離れたところには郵送で(送っていました)。あと、新規の方でご近所には200部くらいをポスティングしていました。それを5年間やっていました。
2ヶ月に1回のペースで出していましたが、でも効果はありませんでしたね。
ニュースレターはいろんなネタがあるんですけど、ネタってだいたい一緒なんですよね。
季節の内容で、節分の話だったり・・・それがちょっと書き方が変わっているだけで、これは見てても面白くないなぁ、と思ったんですよ。
取引先のものをおんぶに抱っこで使っていたんですが、堅い会社ですから表現が堅くて、ちっとも面白くない。それを言いたいけど言えないし、でも自分では書けないし・・・

「あなたレター」との出会いで自分自身が変わった!

―「あなたレター」は、どこで知ったんですか?

木戸と鈴木氏との対談1

木戸先生のメルマガですね。先生の本も全部持っていました。先生の本を読んで、「自分をさらけ出す」というのはいいかもしれない!と思ったわけです。
不思議なことに「あなたレター」で毎回自分のことを書くと、なかには「写真の人だ!」と言ってくれる人もいるし、「写真より本物の方が面白いね」と言ってくれる人もいたりして。
そうすると何か自分がスターになったような気がして、より一層自分をさらけ出したくなるわけです。目立ちたがり屋なんですね。
もともとは内気な性格だったんですが、自分を変えるきっかけにもなったんですよ。
それがモエル塾の「みとめ」につながっていくスタートだったんですね。

― 「あなたレター」に変えることに奥さんや事務員さんは賛成だったんですか?

賛成でしたね。うちは3人いるので、私がメインになって次にパートさんに続いてもらって、妻には最後のちょっとしたコーナーを担当してもらって・・・
私が自己紹介とか現場でお客さんが喜んでくれたりしたことを書いて、パートさんは犬を飼っているのでその話題を中心に書いてもらったり、お客さんのペットの写真を撮って載せたりして。妻は季節の一言を入れて、と、パターンが決まってきたんですよ。
最近はみんなで一度見て「この言葉はこうした方が面白いよ」とか「この写真、ちょっと伸ばさない?」「顔をこう変えたら面白いよ」とみんなで話して、自分たちが楽しいとお客さんも楽しいだろう、ということで話し合いをしながら作るようにしているんです。
私だけじゃなく、妻にもパートさんにも楽しんでもらおうと。その先にはお客さんに楽しんでもらおうという目標がありますけどね。
そして、お客さんからの「面白くなかった」とか「良かった」とかいう感想を聞くというのが一番いいサイクルなんじゃないかと、思います。

― 鈴木そういった意味で、鈴木さんは「あなたレター」でコミュニケーションをとっているわけですよね。

意識的にやっていたわけじゃないですけど、どうすれば相手(お客さんや業者さんや妻やパートさん)が喜んでもらえるのかなぁ、と考えたたら自然とそうなったんです。

「相手が喜ぶ」ことを考えていたら自然と売り上げも倍増に!

 ― どうして「相手が喜んでくれるのか」ということを考えたんですか?

木戸と鈴木氏との対談2

そこが一番自分が変わったとこなんですよね。前はやっぱり売り上げを気にしてました。この仕事をすれば利益がこのくらいで、上がりがこのくらいでとか、いくら売りあげれば、今年の採算をペイできるとか…どんどん自分都合の世界に入っていっちゃうんですよ。
それと自分のストレスとプレッシャーを天秤にかけた時に、どうしてもストレスの方が多くなってしまう。楽しくないんですよ。
でも、あなたレターや先生やみんなと知り合って、相手が喜んでもらうために、と考えるようになったときに、自分のストレスも少なくなってきた。
確かに経営者ですから売り上げも考えますけど、売り上げが少なくなっても、昔とは違う心地よさがあるんですよ。
相手が喜ぶことによって、黒字にしようとしなくてもできるようになる。
前は「(リフォームを)やりませんか?やりませんか?」と言っていたのが、向こうから「(リフォームを)やってよ」と言ってくる。
(他の業者の)訪問販売が集中的に攻めると、だいたい3~4件の人から「(訪問販売が)うるさいから見てよ。」と言われますね。

― 「あなたレター」にしてから、会社に相談に来る人も増えたとか…

散歩の途中に寄るようなことが多くなってきましたね。それだけ、ご近所の仕事を頂いているということですかね。
(私も)話をするようになりましたし、事務所の前を行きかう人は、行く末は私のところのお客さんだな、と思えるようになったんですよ。
だから、必ず挨拶はしますし、声をかけるように努力はしているんですけどね。

自分が変わったことで家族関係にも変化がでてきた!

 ― 家族に対しても付き合い方が変わったというお話ですが…

木戸と鈴木氏との対談3

昔はオーラが出ていて、人を近付けない勝手気ままな親父だったでしょうね。子供は男3人いるんですが、今年のお正月に3人を集めて話をしたんです。
今までいろいろあって、たしかに、お前たちが生まれてこない方が良かったと思ったこともあったけど、今は生まれてきたことに感謝している、と。
その当時、子育ては女房にまかせっきりでしたから、そんなことも(お正月には)女房にお礼を言いました。ホントにありがとう、って。
そしたら、一番下の子が「親父、死んじゃうんじゃないか」って(笑)。

― それ以来お子さんとの関係でもストレスがなくなったんですね。

そうですね。朝の挨拶もすっと言えるし…(女房も)「昔と違って話をしやすくなった」と言ってくれるんですよ。
(家族関係とうまくいっていると)安心して仕事ができるというか、ぶれなくなるんですよね。
先生と「あなたレター」に出会えたから変わったし、出会うために生きてきた(笑)。
それによって自分がどんどんいい方向に変わっていってしまった、というか気が付いたら変わってたんですね。考え方も全てが。

「あなたレター」やチラシを出しても反応がない、必殺トークを言っても反応がないっていう人がいるんですけど、自分都合になっている以上は全然機能しないと思うんです。「あなたレター」を作ってみて、お客さんに「どうですか?面白いですか?」って判断を仰げるような関係を作れていくと、面白いですよね。

― 「あなたレター」に変えたことによって、自分も大きく変わったし、奥さんや事務員さん、お客様や職人さんも絡めてのホントの意味での「あなたレター」をやっていったことによって、お客さんの方から話がくるようになって、売り上げも5倍になった。

この話しを聞いた人で「あなたレター」を出してもなかなかうまくいかない人には、お客さんの方から「頼むわ」と言ってくる状態になる大きなヒントになったと思います。
鈴木さん、今日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

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仕事が楽しくなった!15年のゴリ押し営業を1日で「みとめ営業」に変えた秘密

仕事が楽しくなった!15年のゴリ押し営業を1日で「みとめ営業」に変えた秘密

子供も泣きだすゴリ押し営業

― 15年間やってきた。ゴリ押し営業というのは?

日曜日は、在宅のお客さんから片っ端から申込書を貰うんです。1日で多い時は、5件くらい申込書もらってくる。夜の11時くらいまでやったりしてるわけです。そうすると大体、奥様から次の日キャンセルの電話がかかってきます。
「なるほど、ご家族とお話されたんですね。ということは、ご家族ともう一度お話しないといけないですね」
「何度来てもらっても~」と言われても、「いやいや、皆さん何度も悩んでる。私は何度でもご相談行きますよ」
基本的にゴリ押しをしなきゃいけないシチュエーションっていうのは、お客さん断っている(ときにやる)んですよね。

― お客さんが根負けして、買っちゃうわけですか?

根負けですね。クリスマスイブでもやりますから。子供泣きましたよね。ケーキのロウソクを、消す前に。
「ずーと30年も40年も住まなきゃいけない家の申し込みの方が、よっぽど大事ですよ」みたいな感じで(話しをするんです)。

いままでのやり方を180度変えた「みとめの3原則」!

― TOP営業マンで、高収入であっても楽しくなかったんですか?

木戸と馬込の対談1

全く楽しくないですね。お客さんの心は関係なく、営業しているわけです。日常(でも)、苦しみで当り散らす自分があったんですよね。
夕食の席でも、家内から「今日、仕事でこんなことあったの?」と聞かれるの嫌だったですもん。
やっていることに、苦しみを重ねて、自分のストレス溜めてる話を、帰ってからやらなきゃいけない。ゴリ押しの再現話をしなきゃいけないんですよ。嫌ですよね。話せないですよね。
それで13年来たんですよ。でもでも「変えたいな~」って2~3年思ってきたんですよ。2年くらいは、(行動に)移せなかったんですけど。
2年くらい悩んで、1年くらい移せなかった。もうそろそろ自分が限界。お金とか、そういう問題じゃなくて、いっぱいいっぱいだな。
「本、読もう」営業スタイルを変える本、読もう。色んな本を読もう。10冊以上買ったんですかね。書店に行って。
なんとなく、色んな本を見ていると。なんかよくわかんない本に出会ったわけです。「みとめの3原則」と書いてある(笑)
「なんだろう、これ」前書きとかあとがきとか、色々読みながら。なんとかく全体像をパラパラめくると、「なんか、この本読んでみようか?」10何冊買った中であったんですよね。その当時は木戸先生のことも、何にも知らない状態で。

― どこが「ビビッと」来たんですか?

生き方含めて、自分の営業スタイルっていうのは、まったく違ったんですよね。
「相手の言うこと、え、受けとめんの?」って。自分を変えようと思ったら、180度変えなきゃいけないし。昨日までの自分、今までの自分、というのは、全く全否定した方がいいんだろうな。
自分の背中を押してくれるような気がしたんですね。じっくり読んでみて、「意外と落とし込みやすいかも」と思ったんですよね。
あっ、このやり方で行っても、共感してもらえる。同じ営業をやっていて、こっちの方が数字変わらないんだったら、全然いいじゃない。
(客先へ行く前に)最初は車の中で「みとめの3原則」を開いて、自分の手のひらに「みとめ」って書いて、お客さんの所で(も)、手を開きながら、やっていたりしました。

お客様に共感することで契約が決まりだす!

― 本に書かれた「みとめ言葉」を探したり?

木戸と馬込の対談2

探します。探さないと、染み付いた言葉しか出てこない。そうしないと、明日の自分が楽しくない自分になるっていうことは、凄く頭に入れていますし。
その家を買って、家族がどういう気持ちになりたいか?ヒアリングが中心になってきました。第一目的って何なの?家族で、家を買って、そこでどういう生活をしたいか?健康で快適な生活だ。
何で健康でなきゃいけないか?何で快適でなきゃいけないか?当たり前の質問をしているんです。僕はそれに対して共感するのが作業。
共感するから、楽しいんですよ。たまにお客さんのところに行って、全然営業してないですね。楽しい話ばっかりして。「ところで、今日何しに来たの?」とか。
本当に「みとめの3原則」を読んでから自分の頭の中のスタイルとか、生活まで、色んな人の話を「受け入れて」いくことで、凄く清清しい日々を送る事が出来るようになって。
(以前は)毎朝起きれなかった。仕事に行くのが憂鬱で。今は、4時55分を目指して起きる。人と会いたい。仕事のメンバー、部下とも会いたい(だから早く起きたい、という気持ちに)。

馬込さんの変わりように部下はついていけたのか?

― 部下に対しても180度変わったわけですか?

木戸と馬込の対談3

部下に対しては、一気に変われなかったんですよね。(彼らはいきなり180度変わると)「何だよ、お前!」ってなりますよね。それは悩みましたよ。
(だから)「こういう営業スタイルがやって本当に楽しかったことなんだよね。15年(営業)やっていて、やっと気付いたんだよね」(と話して)「みとめの3原則」を皆に渡したんですよね。

― 彼らは読んで、どんな感想をもったんですか?

「本を読んで変わった店長を見てるとなんとなく分かります」っていうのがありました。昨日もお店のメンバー(から)「本当に変わりましたよね」って話が出てきましたよね。
(奇跡の物語も)皆に聞いてもらって。「その方が店長らしいですよね」って言われたのが嬉しかった。
「みとめ営業」も、「その方が僕達も楽しいです」って言ってくれたのが、凄く嬉しかったです。

― それから、お客さんとの関係は、どんな風に変わりました?

(お客さんが)色んなことを相談してくれます。不動産のことでの質問とか、悩んだとき、そういう質問が来ますね。嬉しいですね。具体的に紹介される件数は圧倒的に増えましたね。紹介がコンスタンスに5~6件くらい来るんじゃないですかね。ありがたい話なんですよね。
「自分達がどんなもの買えるかわからないんだけど?相談に乗ってくれない?」お客さんと楽しくお話出来ているいうのは。部下含めて、支店のメンバー全員、楽しいと思いますね。

― 会社も「みとめ営業」全面的に取り入れてくれるじゃないか?

それが僕自身の狙いなんです。目標にしています。会社全体も数字で納得してもらいたい。説得はしたくないんで。社長にも、代表にも納得してもらいたい。

― 素晴らしいお話ですね。ちょっとずつだと上手く行かないから、思い切って180度変える。部下がいるときは、自分だけの問題じゃないんで。

部下も「みとめ」た上で「みとめ営業」を伝えた所に、馬込さんだけじゃなくて、お店全体に「みとめ」が広がった秘訣があったと思います。
馬込さん、今日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

こちらこそ、楽しかったです。

馬込正幸さんのブログ「ゆる~ぃNO.1営業戦略セオリー」はこちらをクリック

ハンター営業から完全脱出!100%引き寄せ営業を実現する方法

契約の判子をもらったらすぐに逃げたいハンター営業!

― 以前、勤めていたときはハンター営業をやっていたということですが、具体的には?

OA機器の(営業の)時は、エリア担当、その地区の担当になって。飛び込みですよね。殆どのお客様は法人でしたから。
法人へ飛び込んで、コピー機、複写機(の契約を)狙っていた。極端なことを言うと、1ヶ月に1度は顔を出す形。

― 毎月訪問することで「何回も断っているのに」と言われたら、何と言っていたんですか?

笑ってゴマかすしかない。なんとかそこの事務員、もしくは担当の方と仲良くなって、
何度か会うと、また来たな」ってなりますね。
たいがいは、リースで契約することが多いので、今のコピー機のリース料聞くわけですよ。
それが聞き出せたら、リースがいつ終わるのか聞きだして。リースの残っている日数ってのがあるんですよ。
そこに上乗せして、「これだけ安くなって、これだけ機能が上がりまっせ」って見積もりを出して。見積もりを出したら、また通い続けて。「契約するから、もう来るなよ」って状況までやるわけですよ。
通うところは20回、30回通う。本当ストレスの溜る営業でしたよね。
契約して、判子(を)もらったらすぐ逃げたい。その場にいたくない。「この契約、やっぱ辞めるわ」っていつも言われるんじゃないか、ドキドキしながらですよね。機械を収めるまで、冷や冷やですよ。
(機械)設置をしてもしばらく行かない。リース(期間が)終わる頃に顔を出して。そしたら他の機械に変わっていたなんて、よくありました。

保険の話をしないのが引き寄せ営業の第一歩!

― どうして保険という仕事を選んだんですか?

木戸と深沢の対談

女房と小学生の子供が二人いまして。私が43歳の時です。まず、収入0にするわけにはいかなかったというのがありますよね。
保険の研修生制度というのが、そこそこ数字を上げると、給料ちゃんと支給してくれるんですよ。
ノルマ(を)達成していけば、そこそこの収入がある制度なんですよ。それに乗っかるしかないな、というのが保険を目指した第一の理由ですよね。
あとは資本がかからない。一国一城の主になれる。半年間は本当に勉強で。最初の1年間は、殆どご祝儀契約だと思います。

― OA機器の営業マン時代と、どういう風に営業スタイルを変えたんですか?

訪問をして、ご挨拶ですよね。定期的に周ったりして。極力気をつけたのが、保険商品の売り込みだと思われない。保険屋だとわかってるわけですから。
お客様は「保険売り込みに来たな」って思ってると思うんです。だから、こちらからは、保険の話は一切しない。
だた、帰り際にさらっと「こういう事ってあるんですけど、ご存知ですか?」「もし、知らないようでしたら、資料をお持ちします」と言って、(現場を)出るってスタイルでやってました。
お客様と話をしていますと、最初契約ない状態でも、お客様の方から「こんな事故があって、こうなんだけど?」「俺の友達がこうやって困っちゃって?」そんな相談がポロポロ出てくるんですよね。それに親切に答えてあげる。お客様を応援していく。
火災保険の現場ですが、お客様は事故にあって、保険金は出ないものだと思ってたのがありまして「保険金は出るんですよ。支払いのお手伝いをしますよ」と200万の保険金の支払いのお手伝いをして。
私の契約なんて殆どないのに、大変喜ばれて。(その後)全部(契約が)私のところに来ました。

最高の営業スキルはお客様のことを真剣に考えること!

― 保険のことで、「困ったことがあったら」と言ってすぐ帰る。凄く重要ですね。

木戸と深沢の対談2

保険の仕事を始めて、自分の営業スタイルっていうのが、営業テクニックはこうだというのが分かったことがあるんです。
お客様のことを真剣に考えてあげる。本当に一番最高の営業テクニック。営業スキルだと思うようになりましたね。
お客様、色々保険契約されてますよね。その商品がわからないから、お客様から「教えて」というのもあるんですけど。
お客様にとって他社であれ、自社であれ、生保であれ、損保であれ見てあげてお客様にとってベストであれば、「これはこのままにしといてください」と言うんです。私の契約にはならないわけですけど。
それで喜ばれる。保険商品でなく、保険事故での処理の仕方ですとか。解決の仕方ですとか。お客様目線でしっかりお手伝いすれば、自然とお客様から電話きますよね。
お客様もそうしたことで増えてきたのは、「間違ってないんだな、方向として」と思うようになりましたね。

― 深澤さんご自身がトップ営業マンだとしても、経営者は人を育てるのが仕事。そういった意味で、どのように新人の営業マンを育てたんですか?

保険商品の売り込みからし出すと、嫌われちゃいますよね。友達なくしちゃう。保険は売っちゃいけない。
ただし、こういう仕事を始めたということは、多くの人に伝えなさい。聞かれたら、保険の仕組みですとか、自分の知っていること、ビシっと教えてきなさい。分からないことは、その場で「わかりません」言って、すぐ調べて、すぐ返事しなさい。
基本的には、そういうスタンスでやらせました。保険の売り込みを我慢して、お客さんとよく会うこと。お客様から質問されたことに、しっかり答えること。
「自分がこういうことをやってる」ということを、より多くの人に忘れられない様にすること。(あと)事故処理。お客様のことに対して、集中してやらせたっていうのが大きな要因ではないかと思うんですよね。
お客様に売り込むって感を無くすということ。お客様のことを親身になって、話をする。それが一番大切なことなんですよね。
お客様が期待した以上の、密な連絡を取ったりすることじゃないでしょうか?彼のファンはたいがいがそうですね。
(新人営業マンは)角田っていうんですけど、「よくやってくれてます」というお褒めの言葉を(お客様から)よく頂きますよね。

見返りを期待しないから、紹介が生まれる!

― お客様に訪問をして「紹介ください」とは言わないんですか?

木戸と深沢の対談3

殆どやっていません。紹介が「あそこに言ってごらん、契約してくれるよ」とか「名前使ってもいいよ」ということじゃなくて、殆どの人が「○○さんがこういう保険に入りたいといってるから」という紹介なんですよ。
紹介=殆ど契約です。またその方と太いパイプを作るようにニュースレターやバースディカードを送ってます。
営業テクニックを磨こう、営業研修がどうの色々ありますけど、私の経験の中では、お客様の立場に立って、物を考えてあげる。自分にとって損であれ得であれ。お客さんが得するような考え方をすれば、自然とお客さんが、みとめてくれて、紹介もしてくれる。

― 見返りを期待していないんですよね?

見返りを期待すると(売り込み感が)出ますよね。どっかで出ます。そこはやせ我慢ですね。1件でも契約欲しいと思うんですよ。
契約が欲しいためのお客様へのアプローチですと、絶対、お客さん感づきますから。それを隠せじゃなくて。お客さんを「想う」ことが、自分にとっての最高の営業スキルだと。なんとなく上手くいってる状況ですね。

― 商品の話をしたら、すぐ帰る。お客さんのメリットを考える。困ったこと、悩んでいることをあったら、キャッチして、仕事に関係ないことのお手伝いをする。

このポイントを抑えることによって、訪問しなくても、お客さまの方から、お声がかかる契約なるんですね。
是非、この文章も何度も読んでいただいて、ハンター営業から完全脱出して、100%引き寄せ営業に、モエル塾メンバー全員がなったら盛り上がると思います。
お客さんを喜ばすアイデアが出たり、お客さんを泣かすアイデアが出てきたりすると思いますよね。
深澤さん、今日は長い時間、ありがとうございました。

こちらこそありがとうございます。

(有)安田保険サービス 深澤松義さんのサイトはこちらをクリック

「ここに入って人生変わりました!」と言われる売れる社員育成法

始めて雇った従業員がお客様と喧嘩をしてしまう…

― 独立をして、即スタッフを雇い始めたんですか?

最初は一人でしたね。家族に全部頼んで。受付と助手みたいな形でやってもらって。母にも手伝ってもらってやっていました。1年くらい。
ちょうどその時に、妻が妊娠したので。中々(クリニックに)出て来れなくなったので。急遽、本当に誰でもいいからって形で雇ったんですよ。

― 初めて人を雇用するというの、どうだったんですか?

雇ったら雇ったで、実際に指示できないんですよね。上手く伝えられない。(雇用した)彼女もかなり気が強くて。患者さんと喧嘩を始めているんですよ。
「ええぇ!」と思って見ていると、歯磨きの指導をしているんだけど、患者さんは一向に聞いてくれない。
(歯を)磨いて欲しいからって感情が強く出てしまって、怒りに近い状態になっている。元々彼女が、気が強いっていうのと、口が達者だったので患者さんを言いくるめたい。っていう感情が出ていたんだと思うんですよ。
そういうのが多々あるので。注意しなきゃいけないんですけど、出来ない。

― それは、どうしてですか?

怖い。怖いのと、言えないみたいな。半年くらいして、このままでもやっぱりまずいな。でもやっぱり言えないな。話してみようかな。と思ってはいたんですけど。話すキッカケがなかったんです。

恋愛相談から話せるようにはなったけど言いたいことは言えない

― 話が出来るキッカケは何だったんですか?

木戸と吉良の対談

たまたま彼女が恋愛相談をしてきたんですよ。「上手く行ってない」とか「昔はこうで」みたいな愚痴。それをずっと聞いていて。そこからなんとなく雰囲気が変わってきて。
最初は30分だったんですけど。そのうち3時間くらい。毎日。夜11時くらいまでお互いずーっと喋っていたりとか。しょっちゅうやっていました。
その1年後くらいかな。助手さんを雇おう。と思って入れたんですが。今度は育てないといけないじゃないですか。
その立場を1番目の彼女が担わなきゃいけないんですけど。その彼女の悩みの質が、2番目の彼女を育てること。
彼女どんどん。新しく入ってきた子の「出来てないことだけ」を言うわけですよ。正しいことを述べてくので。(新しく)入ってきた子が萎縮してくわけですね。
かといって、それも指摘できず、僕自身もどうやって育てればいいか?その頃全然わかんなかったんで。(新しい子は)半年後には辞めていた。

― 辞めたことに対して、彼女は?

彼女自身は「新しく入ってきた彼女が悪い」自分じゃなくて、相手がやる気がないから。
正論なんだけど、「そうか、この性格に合うような子、強い子じゃないと駄目なのかな?」
とか思ったり。まだまだ言いたいことあったけど、言えない。
言っているのは正論なんだけど、言い方を変えるともっと響くのに、なんで変えないんだろう。というのが一番(ストレス)でしたね。

教えるんじゃない、育てればいいんだ!

― 人を雇うのは辞めようと思うことはありました?

木戸と吉良の対談2

彼女の妹さんがたまたま同じ職業で。どうしても手があかないんで、と話したら。「来ます」と言ってくれて、妹さんが入ってきました。
その後にもう一人、歯科衛生士を雇ったんです。凄く笑顔がよくて可愛い、素直な子だったんですけど。やっぱり(元から居た)姉との相性が合わなくて。
姉の方が。強く言い過ぎてしまうんですよね。1年間頑張ってくれたんですけど。結局中々覚え切れなくて。そのために姉も、ストレスが凄くたまってしまって。
その間に入ってる妹の方も、「私は頑張ってやっているのに、なんであんた出来ないの?」と姉の方に加担してしまって。
その頃になると(自分は)そこそこ喋れたので「出来ればそこまで強く言わずに、時間かけてやった方がいいんじゃないの?」とは言うんですけど。
やっぱり先に口が出てしまい、(そんな)状況を1年間繰り返した後に、辞めてしまったんですよね。怒りもありつつ。かなり虚しさがあったんですよね、全体的な雰囲気で。
こんなに一生懸命育てたつもりなのに、育て切れなかった。なんでだろう?
(姉も)相手のせいにはしているけど。色々セミナーとか、一緒に出ていたので。そのときには、かなり知識もあったし。
実践をしていたつもりだったけど色々手を変え、品を変え、やっても育て切れない。出来ていると思っていた時だったと思うんです。
その1年後くらいに、今度は経験者で歯科衛生士もう一人、入ったんです、3人目が。
その時はみんなで育てるよ。という形でやったんですが、これが前の子に比べて非常にクセがある子で。最初の感触が一切、笑わない。
自分の事を話さない。嫌な顔をすぐ、感情をすぐ顔に出してしまう。その上、自覚がないので「私そんなこと思っていません」っていう風に言ってしまう。

― それでも辞めなかったんですよね?

姉の方が待てたんですよ。怒らないで待てた。例えば、ちょっと周りが見えなくて。掃除あそこの部分を先にすれば、凄く手順よくなるのを。教えれば普通は出来るじゃないですか?
(でも)教えても中々出来ない。段々、怒りに変わりますよね。なので、教えるんじゃなくて。そこは育てればいいんだよって話をして。
「じゃあここを早くするには、どうすればいいかなって聞き方してごらん。言い方を変えて」とアドバイスしますよね。

― 教えるんじゃなくて、育てる。いいですね!

そこの部分が一番変わったところで。育てると。待ってなきゃいけない部分が多いじゃないですか?言っちゃうと早いんですよ。
言っても気付きがなかったり、気がついてくれなければ、受け取ってもらってない。そうすると怒りしか残ってこなくなっちゃうんですよね。

自分の悩みを
従業員に話す勇気が全てを変える!

― 従業員との信頼関係を作るのに、普段していることは何ですか?

木戸と吉良の対談3

場を作ろうとはしていますね。こっちが(話を)聞くような場。もしくはスタッフ同士で喋れるような場。
1日20分くらいずつ。週に1回、仕事を終わった後に個人面談。時間はフリーで。最短で10分、最高で3~4時間あったかな?
1回、全員解雇して新しい人雇おうかなと思った時期もあったんです。上手く行かなくて。やめたいな。それを正直にスタッフにそれを言っんです。
「どうしていいのか?わかんなくなっちゃった」って。それで、自分のやりたい事、病院の方針はこういうことですよ。どう思う?それに協力してくれるなら、居てくれ。でもその方針とちょっと違うのであれば、居ても苦痛なので。
自分のやりたい事をやった方がいいんじゃないのかな?と思うんだけどって言ったんです。

― 最初から「どうしたらいいかわかんなくなった」って本音を言えたんですか?

向こうが恋愛相談持ってきてるじゃないですか。かなり本音ですよね。だからこっちも本音言いやすかったんだと思います。(悩みを話すの)格好悪いですからね。
ただ真剣に聞いてくれます。(従業員は)格好悪いと思ってないですね。逆に信頼してくれたと、思っていると思いますよ。

― 社員との関係で上手く行かないと悩んでる方。社員との接し方。教えるんじゃなくて、育てる。時間をかけてもじっくりですよね。売れる社員育成法の良いヒントになったのではないでしょうか?
吉良さん、今日は本当にお忙しい中、どうもありがとうございました。

ありがとうございました。

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「ここに入って人生変わりました!」と社員に言われる方法

始めて雇った従業員がお客様と喧嘩をしてしまう…

― 独立をして、即スタッフを雇い始めたんですか?

最初は一人でしたね。家族に全部頼んで。受付と助手みたいな形でやってもらって。母にも手伝ってもらってやっていました。1年くらい。
ちょうどその時に、妻が妊娠したので。中々(クリニックに)出て来れなくなったので。急遽、本当に誰でもいいからって形で雇ったんですよ。

― 初めて人を雇用するというの、どうだったんですか?

雇ったら雇ったで、実際に指示できないんですよね。上手く伝えられない。(雇用した)彼女もかなり気が強くて。患者さんと喧嘩を始めているんですよ。
「ええぇ!」と思って見ていると、歯磨きの指導をしているんだけど、患者さんは一向に聞いてくれない。
(歯を)磨いて欲しいからって感情が強く出てしまって、怒りに近い状態になっている。元々彼女が、気が強いっていうのと、口が達者だったので患者さんを言いくるめたい。っていう感情が出ていたんだと思うんですよ。
そういうのが多々あるので。注意しなきゃいけないんですけど、出来ない。

― それは、どうしてですか?

怖い。怖いのと、言えないみたいな。半年くらいして、このままでもやっぱりまずいな。でもやっぱり言えないな。話してみようかな。と思ってはいたんですけど。話すキッカケがなかったんです。

恋愛相談から話せるようにはなったけど言いたいことは言えない

― 話が出来るキッカケは何だったんですか?

木戸と吉良の対談

たまたま彼女が恋愛相談をしてきたんですよ。「上手く行ってない」とか「昔はこうで」みたいな愚痴。それをずっと聞いていて。そこからなんとなく雰囲気が変わってきて。
最初は30分だったんですけど。そのうち3時間くらい。毎日。夜11時くらいまでお互いずーっと喋っていたりとか。しょっちゅうやっていました。
その1年後くらいかな。助手さんを雇おう。と思って入れたんですが。今度は育てないといけないじゃないですか。
その立場を1番目の彼女が担わなきゃいけないんですけど。その彼女の悩みの質が、2番目の彼女を育てること。
彼女どんどん。新しく入ってきた子の「出来てないことだけ」を言うわけですよ。正しいことを述べてくので。(新しく)入ってきた子が萎縮してくわけですね。
かといって、それも指摘できず、僕自身もどうやって育てればいいか?その頃全然わかんなかったんで。(新しい子は)半年後には辞めていた。

― 辞めたことに対して、彼女は?

彼女自身は「新しく入ってきた彼女が悪い」自分じゃなくて、相手がやる気がないから。
正論なんだけど、「そうか、この性格に合うような子、強い子じゃないと駄目なのかな?」
とか思ったり。まだまだ言いたいことあったけど、言えない。
言っているのは正論なんだけど、言い方を変えるともっと響くのに、なんで変えないんだろう。というのが一番(ストレス)でしたね。

教えるんじゃない、育てればいいんだ!

― 人を雇うのは辞めようと思うことはありました?

木戸と吉良の対談2

彼女の妹さんがたまたま同じ職業で。どうしても手があかないんで、と話したら。「来ます」と言ってくれて、妹さんが入ってきました。
その後にもう一人、歯科衛生士を雇ったんです。凄く笑顔がよくて可愛い、素直な子だったんですけど。やっぱり(元から居た)姉との相性が合わなくて。
姉の方が。強く言い過ぎてしまうんですよね。1年間頑張ってくれたんですけど。結局中々覚え切れなくて。そのために姉も、ストレスが凄くたまってしまって。
その間に入ってる妹の方も、「私は頑張ってやっているのに、なんであんた出来ないの?」と姉の方に加担してしまって。
その頃になると(自分は)そこそこ喋れたので「出来ればそこまで強く言わずに、時間かけてやった方がいいんじゃないの?」とは言うんですけど。
やっぱり先に口が出てしまい、(そんな)状況を1年間繰り返した後に、辞めてしまったんですよね。怒りもありつつ。かなり虚しさがあったんですよね、全体的な雰囲気で。
こんなに一生懸命育てたつもりなのに、育て切れなかった。なんでだろう?
(姉も)相手のせいにはしているけど。色々セミナーとか、一緒に出ていたので。そのときには、かなり知識もあったし。
実践をしていたつもりだったけど色々手を変え、品を変え、やっても育て切れない。出来ていると思っていた時だったと思うんです。
その1年後くらいに、今度は経験者で歯科衛生士もう一人、入ったんです、3人目が。
その時はみんなで育てるよ。という形でやったんですが、これが前の子に比べて非常にクセがある子で。最初の感触が一切、笑わない。
自分の事を話さない。嫌な顔をすぐ、感情をすぐ顔に出してしまう。その上、自覚がないので「私そんなこと思っていません」っていう風に言ってしまう。

― それでも辞めなかったんですよね?

姉の方が待てたんですよ。怒らないで待てた。例えば、ちょっと周りが見えなくて。掃除あそこの部分を先にすれば、凄く手順よくなるのを。教えれば普通は出来るじゃないですか?
(でも)教えても中々出来ない。段々、怒りに変わりますよね。なので、教えるんじゃなくて。そこは育てればいいんだよって話をして。
「じゃあここを早くするには、どうすればいいかなって聞き方してごらん。言い方を変えて」とアドバイスしますよね。

― 教えるんじゃなくて、育てる。いいですね!

そこの部分が一番変わったところで。育てると。待ってなきゃいけない部分が多いじゃないですか?言っちゃうと早いんですよ。
言っても気付きがなかったり、気がついてくれなければ、受け取ってもらってない。そうすると怒りしか残ってこなくなっちゃうんですよね。

自分の悩みを
従業員に話す勇気が全てを変える!

― 従業員との信頼関係を作るのに、普段していることは何ですか?

木戸と吉良の対談3

場を作ろうとはしていますね。こっちが(話を)聞くような場。もしくはスタッフ同士で喋れるような場。
1日20分くらいずつ。週に1回、仕事を終わった後に個人面談。時間はフリーで。最短で10分、最高で3~4時間あったかな?
1回、全員解雇して新しい人雇おうかなと思った時期もあったんです。上手く行かなくて。やめたいな。それを正直にスタッフにそれを言っんです。
「どうしていいのか?わかんなくなっちゃった」って。それで、自分のやりたい事、病院の方針はこういうことですよ。どう思う?それに協力してくれるなら、居てくれ。でもその方針とちょっと違うのであれば、居ても苦痛なので。
自分のやりたい事をやった方がいいんじゃないのかな?と思うんだけどって言ったんです。

― 最初から「どうしたらいいかわかんなくなった」って本音を言えたんですか?

向こうが恋愛相談持ってきてるじゃないですか。かなり本音ですよね。だからこっちも本音言いやすかったんだと思います。(悩みを話すの)格好悪いですからね。
ただ真剣に聞いてくれます。(従業員は)格好悪いと思ってないですね。逆に信頼してくれたと、思っていると思いますよ。

― 社員との関係で上手く行かないと悩んでる方。社員との接し方。教えるんじゃなくて、育てる。時間をかけてもじっくりですよね。
吉良さん、今日は本当にお忙しい中、どうもありがとうございました。

ありがとうございました。

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