なぜ“褒め言葉”より“みとめ言葉”が嬉しい気持ちになるのか?

こんにちは!
甘いみかんを選んだつもりが3つともスッぱかった、
木戸一敏です(^^;

【Q】「褒め言葉」と「みとめ言葉」の違いはどこにあるのですか?

【A】「立場の関係」と「人の関係」という違いにあります。

部下を上手に育てるには、
「褒めること」と書いている本がたくさんあります。

ただこの褒めるというのがなかなかできなかったり
せっかく褒められたとしても
特に変化がなかったります。

私もリフォーム会社経営時代
部下に「頑張れよ!」と励ましたり、
朝礼のとき「みんな、よくやった」と褒めるようにし、
それをやり続けたことがありました。

しかし、半年経っても部下は何も変わりません。

当時この話を友人にしたところ、
心から言っていないことが原因だと言われました。

そう言われると、
自信をもって「心から言っている」と言えない自分がいます。

本気で思っていれば、
その気持ちは伝わると友人は言うのですが、
部下に頑張って仕事をして
楽しくなって欲しいという気持ちは嘘ではありません。

どうすれば心から言えるようになるか
わからないまま
5年たったある日、
その解決法が見つかりました。

褒め言葉”を“認め言葉”にするんです。

「頑張れよ!」
「みんな、よくやった」

というのは“褒め言葉”ではありますが、
“認め言葉”ではないことを発見したんです。

何が違うのかというと、
「立場関係の言葉」と「人間関係の言葉」にあります。

上司部下という立場での言葉か、
一人の人としての言葉なのかの違いです。

では具体的に、
上にあった“褒め言葉”を
“認め言葉”にすると次のようになります。

「よく頑張ったね!」
「昨日は、みんなよくやってくれて、
 すごく嬉しい気持ちになったよ!ありがとう!!」

このように“褒め言葉”ではなく、
“認め言葉”にするためには
どうしたらいいかを考えることで、
より心が入った言葉になります。

“認め言葉” にするポイントは2つあります。

ひとつは、「頑張れよ!」というように、
相手に求めないことです。

また、捉え方によっては、
今は頑張っていないと
否定されたようにも受け取れます。

そうではなく、
全面的に認められた感じを受ける言葉にします。

もうひとつは、
「すごく嬉しいよ」というように
自分の感情を伝えることです。

部下に言葉がけをするとき、
この2つのポイントの
どちらかひとつクリアしているかを
一度考えてから言う癖をつけるといいです。

最初は“認め言葉”が
なかなか思い浮かばなかったりしますが、
この意識を持ち続けることで
言えるようになります。

ここに、心から言ってように伝わる秘訣が
あるんだと思います。

▼今日の「みとめ」チェックポイント
『部下に“みとめ言葉”を掛けてみよう』